不妊症の定義とは?年齢による妊娠率低下を意識し早めの検査(診断)を受けることが大事

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不妊症の定義とは?

不妊症とは妊娠を希望し、一定期間性生活をおくっているのに、1年以上妊娠しない状態のこと。

 

以前は2年以上妊娠しない状態とされていたが、欧米の不妊症定義に習い、日本でも2015年8月に日本産科婦人科学会によって1年と再定義された(以下参照)。

日本産科婦人科学会、不妊症定義

 

不妊症の実情(現状)

子どもを望むカップルの約6組に1組は不妊症と言われている(100万組以上)。つまり、200万人以上が不妊症に悩まさているということ。

不妊症に悩む人の数は年々増加傾向にあると言われている。

 

妊娠率について

一般に妊娠可能性の高い時期にSEXをした場合、

・3ヶ月以内=約58%

・半年以内=約73%

・1年以内=約80%

の確率で妊娠すると言われている。

問題がなければほぼ1年以内に子供を授かることができると言える。

では、もう少し細かく1回あたりの妊娠率を見てみよう。

生殖機能に問題がないカップルの1回の排卵周期あたりはどれくらいだろうか?その妊娠率は、

 

約25%

 

つまり、75%は妊娠しないということ。

この確率で行くと、4回周期連続(4ヶ月)でSEXを行えば子供ができそうに思える。

しかし、確率は積み上げではない。しかし、上述の通り、3ヶ月以内で58%、半年で73%と考えると、やはり回数を重ねれば必然的に確率は上がるのは言うまでもない。

 

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不妊検査を受ける、または検討した方がいい時期と判断基準について

1年妊活を継続しても妊娠に至らなければ一度不妊検査を受けることを強く勧めたい

1年以内に不妊症であると定義する論を裏付けるデータとして、現在アメリカで妊娠率を見る際に最も用いられる以下表を見てもらいたい。

妊娠率、表

 

通常生殖機能に問題のないカップルであれば、

・3ヶ月以内=約58%

・半年以内=約73%

・1年以内=約80%

しかし、1年たっても妊娠しない場合は、計算上は1回あたりの確率としては、3%ほど。

つまり、1年たって通常のSEXで妊娠しないのであれば、残酷ではあるがその後も妊娠する確率は極めて低いと言わざるを得ない。

1年でできなければ、現実を受け入れたくはないだろうが、不妊検査をして現状を知り、手遅れにならないように対応をすることが大事だ。

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2016年8月27日

 

加齢とともに妊娠率は低下していく

卵子の数は生まれた時に決まっており、増えることはない。女性は一生のうちに約400回の排卵をする(約400回しかしないとも言える)。通常一回の排卵で1〜2個の排卵。

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2016年10月11日

 

一回の排卵(毎月)で約1,000個の卵子が失われると言われている。つまり、この1〜2個は1,000個以上の中から選ばれたエリート中のエリート。

そんなエリートは一生で400個前後しか出てこないのだ。そして、卵子は生まれた時に決まっているので、高齢になるとともに卵子も老化していく、つまり妊娠率が減少していくのだ。

また、30歳を過ぎると、毎年「妊孕性(にんようせい)」が約3.5%づつ低下し、35歳を過ぎるとさらに低下が加速し、40歳になると著しく妊娠する確率は下がる。

このように卵子の老化も考えれば、35歳以上の女性の場合には1年と言わず、半年で授からない場合に即不妊検査を行うことが望ましいだろう。

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約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。
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