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4年間の不妊治療が私達の価値観を大きく変えた
初めまして☺️
1983年早生まれ、現在36歳のぽっ子と申します。
私たち夫婦は約4年間不妊治療をしており、最終的にナチュラルアートクリニック日本橋という病院の顕微受精で第一子を妊娠しました。
出産予定日は2018年11月中旬。
長い間待ち望んだ妊娠〜出産という奇跡なのですが・・
妊娠後期に入った今でも毎日のように「夢じゃないよね(><)」と怖くなることがあります。
「全部夢だよ!」と言われてしまうことを、いつも心のどこかで怯えている自分がいます。
そんな風に疑心暗鬼になってしまうくらい、不妊治療の日々はヘビーな精神状態でした。
それまでの価値観を大きく変えるくらい、私たちにとって強烈な体験でした。
詳しいプロフィール
■住んでいる所
東京都台東区
■出身地
中学校まで東京都江東区
■趣味
お笑い&映画鑑賞、ダンス、買い物、旅行
■好き嫌い
大食いコンテストが大嫌い。。
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夫との出会いは大学時代
夫とはこの2018年11月で付き合ってから15年となります。
長いですよね(笑)私の20代は全て夫に捧げています(笑)
あまりの付き合いの長さに、仲の良い友人達からは「ホラーかよ!」「サスペンス〜w」なんて冗談を言われることもしばしば。
出会いは大学でした。
サークルで1つ上だった夫に私が一目惚れをし、3年間片思い→夫の卒業が近くなり焦った私は慌てて告白。
そしてOKをもらい、今に至ります。
私は昔から恋愛に対しては消極的なほうで・・影からソッと見つめるような「自分の中でしたためていく」恋愛スタイル(なんじゃそりゃ)。
今じゃストーカーなんて言われてしまうかもしれませんが、本当にだいぶ夫のことばかり目で追っていましたね(笑)
そんな3年間の消極的片思い期間を思い出すと、今こうして夫と暮らしていること、また夫との家族を作ろうと頑張ったこと・・
人生ってすごいな、不思議だな、あの時勇気を出してよかったなと心から思います。
避妊をやめたら出来ると思っていたのに・・
そんな私たちは2013年2月に結婚。付き合い始めてからちょうど9年の頃でした。
新婚旅行も無事終え(キューバへ!)、2人で散々飲みに行ったり時にはクラブで夜通し踊ったりもしました。
うん、もう遊んだね!
子どもできてもいいね!
今思うとなんて軽い(^_^;)って感じなんですがじょじょにそんな風に思い始め、子作りを始めたのが私が30歳、夫が31歳の頃です。
私には姉と兄がいるのですが、その時点で2人とも既に子を数人ずつ授かっています。また私の母も避妊しなければバンバンできたタイプ。
生理もほぼ28日周期でズレることはなく、生理痛もかなり軽いほうでした。
そんな環境もあり、避妊をやめたら2〜3周期、長くても半年見ればできるだろうと信じて疑っていませんでした。
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割と早い段階で病院で診始めてもらったけど・・
ですが、3周期チャレンジしても、半年チャレンジしても出来ない。
なんとなくだけど、出来る気配もない・・。
あれれ?どうして?
子作り当初から、排卵検査薬も使っていました。
検査薬を見ると排卵は生理から14日目くらいにきっかりあるはず。その前後に数回以上タイミングをとっている。
はて。
少し悩みつつも、その頃はまだまさか自分が「不妊症」だとは思っていませんでしたので、友人にかる〜い口調で相談すると・・子持ちの友人がこう教えてくれました。
「病院にかかるとすぐ出来る人たくさんいるみたいよ。行ってみたら?」
その友人の一言が決めてとなり、近所にある割と有名で大きな総合病院の婦人科で不妊検査とタイミング法を診てもらうことになりました。
あの時、病院の総合予約受付の電話で
「早く赤ちゃんが欲しくて診ていただきたいんですが・・」
と緊張しながら言ったのを、今でも鮮明に覚えています。
結果的にその婦人科で結果を得ることはなく、その後不妊治療専門クリニックに転院しました。
今思い返すと婦人科にかかっていた期間が少々長くなってしまい、もっと早く不妊専門クリニックに通っていれば、という後悔も強くあるのですが、早いうちに病院にかかることを勧めてくれたその友人には今でも感謝しています。
晴天の霹靂
婦人科での不妊治療を受診中、
- 漿膜下子宮筋腫の摘出手術
- 妊娠〜9w進行流産
を経験しました。
流産後、またすぐに授かれるかな?と思ったのですがまたもやそんな気配はなく・・
2016年8月、不妊治療専門クリニックである はなおかIVFクリニック へ転院しました。
まさか自分が不妊治療専門クリニックに通うなんて。。
はなおかIVFへの初診も、本当に緊張しましたね。私があまりにも緊張していたため、心配した夫が急遽午後休を取ってかけつけてくれたほどでした。
はなおかIVFでの治療は約1年。
婦人科に続き再度行った不妊検査にも問題はないにもかかわらず、タイミング法・人工授精での妊娠は叶わず。
その間、体質改善すれば人工授精までで授かれる?と考え、高額な漢方・鍼灸にも挑戦したのですが・・
専門クリニックに行き漢方鍼灸を併用して人工授精まで行っても妊娠できないなんて・・
私の身体は一体どうなっているの?
どうして妊娠できないの?
高度不妊治療を・・するの?
まさに、青天の霹靂でした。
子供が欲しいと思い始めてから約3年半。
私より後に結婚した友人もどんどん妊娠〜出産していきます。
「みんな当たり前のように授かっているのに、なんで私の所には赤ちゃん来ないんだろう・・何か行いが悪いのかな・・ あなたはまだ母親になる資格がないって言われているのかな・・」
落ち込むことが増え、どんどん心が荒んでいくようになってしまいました。
また同時に、友人には一切子供関連のことを話せなくなっていきました。
結婚当初は「子供は〜?」なんて聞いてきていた友人も、だんだんとその話題に触れてこなくなりました。
今思うと、そういった質問を許さない雰囲気さえ持っていたかもしれません。
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いよいよ高度不妊治療へ
2017年9月、ついに高度不妊治療への扉をノックしました。
まさかまさか、自分が最後の砦である高度不妊治療をするなんて。。
保険の効かない高額な医療。際限なく続けられるものではありません。
夫とともに複数の説明会に出席し悩みに悩んだ結果、日本橋にあるナチュラルアートクリニック日本橋という名称の高度不妊治療専門クリニックに決めました。
全国的に有名な加藤レディースクリニックと同じグループの病院です。
悩みに悩んだ末、最後は夫が「ここにしよう!」と決めてくれました。
振り返ってみると夫はこの高度治療にかかる前あたりから、不妊治療について詳しく調べ真剣に向き合うようになっていました。
高度不妊治療は怖くなかった
結果的にナチュラルアートクリニック日本橋では、
採卵×2回
子宮内膜ポリープ手術
移植×2回
上記の治療で卒業に至ることができました。
高度不妊治療中は、
- 度重なる通院
- 長い長い待ち時間
- 家計を圧迫する高額な医療費
- 結果が出ない時の未来への不安
- 採卵、手術などの肉体的な痛み
- 夫婦喧嘩
etc・・
子を望む気持ちは変わらないのですが、やはり一般不妊治療までの負担とは心身ともに大きく異なりました。
「高度」治療だからこそ期待してしまう気持ちと、高額で心身への負担も大きいからこそ「次だめだったらどうしよう・・」という気持ちが毎日毎時間毎分、いったりきたりするんですよね。
不妊治療中、嗚咽をするほど泣いたのはこの高度治療にかかっている時だけでした。
だけど高度治療に入る前は、体外受精や顕微受精に対して
「そこまでしては・・」
と思っていたのも正直な気持ちです。
そこまでしなくても授かれると思っていたし、何より高度治療に対し怖いという先入観が強くありました。
倫理的にどうなんだろう・・?
出来た子に何か障害は残らないのかな?
詳しく知らないし周りに経験者がいないから、そんな風に思っていたし怖くて躊躇している期間が長くあったんだと思います。
だけど実際に経験してみると・・
待合には自分達と同じように真摯に子を望む夫婦が溢れていて、先生たちはなるべく最短で妊娠できるよう一生懸命手を尽くしてくれる。
採卵、
採精、
受精、
培養、
分割、
胚盤胞、
移植・・
治療しなければ垣間見ることのできない、命の誕生の軌跡を逐一夫婦で体感することができる。
素晴らしい医療じゃないか。
そしてこんなにも経過を祈るように望まれて産まれてきた子供はものすごく幸せじゃないか?
1日でも若いうちに挑戦する価値はあるのではないか?
そんな風に実感したんですよね。
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オンラインでの繋がりが私を支えてくれた
このブログは2016年の8月にスタートしました。
不妊治療を受けるにあたり、私がいろいろな方のブログに共感していたところ、夫が
「ぽっ子がそんなに共感して助けられているなら、ぽっ子も発信してみたら?その発信も誰かの役にたつかもよ」
と言ってくれたことがきっかけです。
最初は勝手がわからず恐る恐る始めたブログですが、結果的にブログを始めて本当に良かったです。
頂くコメント、たくさんのアクセス。
これらを見るたびに、
「悩んでるのは私一人じゃないんだ」
と、力をもらいました。
また途中から始めたTwitterも、私の孤独を軽減してくれました。
この「救われた経験」は、今までの人生では感じたことのない、不思議で強烈でそして心地よい体験でした。
不妊治療を身近な選択肢へ
ナチュラルアートクリニック日本橋で治療中の頃から、夫が
「ぽっ子みたいに悩む女性がたくさんいるんだよな。。なんで不妊治療に悩む夫婦へのサービスってもっと充実していないんだろう?」
と吐露するようになりました。
そして夫婦でそういった内容の会話が増えていき、昨年の11月、私たちは自分たちが卒業してもしなくても、自分たちが心底悩んだこの不妊治療という分野において何か役に立ちたいと決意したんです。
とりわけ、自分が経験した
不妊治療は怖くない
ということ。
本格的な不妊治療にかかるまで時間をかけてしまった後悔や高度不妊治療は実際に体験するとそれほど「怖いこと」ではなかったということなど、これらを多くの人に知ってもらい、悩んでいるのであればできるだけ早く不妊治療の扉を開けてもらえるような認識が浸透した世の中になればと考えています。
不妊治療というものを正しく社会に認知せしめたい。
少しでも「不妊治療」に悩む方々を減らしたい。
不妊治療を取り巻く「外」への正しい理解が浸透することで、不妊治療に悩む当事者の「内」にある多くの課題の軽減や解決もより進むと考えています。
また、もしも私と同じように不妊治療に悩んでしまったら
その孤独を軽減したい、一人じゃないよと伝えたい
私自身が治療中そして現在も同じ環境の仲間との繋がりに救われている経験から、この経験をもっと多くの方に広めたい。心が軽くなってほしい。
日々試行錯誤の連続ですが、自分たちの後悔や救われた経験を無駄にせず、少しずつ具現化していきたいと思っています。
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強みも弱みも全てさらけ出していく
一言で不妊治療といっても、そのステージは心も治療も様々。
最終的に治療を断念する方もおられます。
治療を終えたから言えるんでしょ?
結局妊娠したから良かったじゃん。
私たちに対しそんな風に思う方もいるかもしれません。
正直、怖いです。
批判を受けることはやっぱり怖いです。
だけど思うんです。
デリケートでセンシティブな医療だからこそ、そんな風に思うのも間違いではない。
だけど同時に、私達がこの分野において何か役に立ちたいと思う気持ちだってきっと間違っていない。
そう信じ、これから先も恐れず自分たちが感じたことを発信していきたいと思います。
誠実に「治療に悩む方の力になりたい」という初心を忘れずブレることなく、思いを形にしていきたいと思っています。
ぜひ、みなさんのお話や意見等々お聞かせくださいね。
この先もいろいろな視点の記事を書けるよう、頑張ります!
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