NACの精液検査はわざと厳しくしてる?形質異常精子が多いはずなのに顕微授精が出来た「不思議」に思うこと

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今日はちょっとNACの精子検査について疑問を書いてみます。

ただの疑問です。あくまで根拠・裏付けのない個人的な推測です。独り言です。

 

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初採卵(顕微授精)の際に正常形態率(クルーガーテスト)の説明が無かった

先日妻の採卵に伴い自分も採精をしました。

採卵後、培養士からの説明の際に採精結果についてもさらっと触れられたのですが、なぜか前回の精子検査であれだけ正常形態率について厳しく言われたのに、今回は一切触れられませんでした。

採卵当日の培養士による卵の状態や成熟度合いの説明内容。M1〜2、GV期卵子って何?

2017年11月8日

 

自分も採れた卵の状態の方に意識がいっていたので、説明終了後に

 

そういえば俺の精子の形質については何も言わなかったな?

 

と、ふと気になりました。

 

なんで説明されなかったのだろう?

それ不妊原因の一つじゃなかったの?

 

形質が悪く、ブサイクな精子満載と宣告された前回の精子検査↓

NACの精子検査結果で男性不妊発覚?正常形態率とFSH等のホルモン値が低すぎる件

2017年9月29日

 

俺のキン◯マにはこんなやつらが↓

(自分作)

 

こんな感じでクッソ大量にいるということで↓

 

まさかの自分がセロフェン(通称クロミッド)を飲んで改善することになったんですよね↓

夫がクロミッドを処方されるとは・・下垂体ホルモンFSHとLHが正常値より低いなんて・・

2017年10月7日

 

そんな経緯があっただけに今回もし、まともな精子がいなかったら採卵したのに顕微授精自体を行えないのではないかと心配してたんですよね(しかし説明の際にすっかり確認するのを忘れるというポンコツっぷり)。

 

精子の形質について言及されなかった理由は?

そこで、今回説明されなかった理由やその背景を推測してみようと。

今回、形質(正常形態率)に言及しなかったのは、

 

  1. 培養士が単純に説明を忘れた
  2. そもそも問題なく説明不要だった
  3. 採卵時は実は形質基準を緩めている

 

こんな感じだったりするんじゃないかな〜と思います。

今回説明してくれた培養士はまだ若く経験も浅そうで不慣れな感じもありましたので、もしかすると緊張のあまり説明を忘れていたという1の可能性も大いにあります。

2だったらいいんですけどね。杞憂だったと。

まぁ3は無いと思いますが、もしそうだった場合はちょっと疑問ですね。

もしも3だったとしたら、そうする理由はただ一つ、

 

せっかく採卵したのに精子が無いんじゃ困るから

 

しかないよね。

あんだけ排卵のタイミングを緻密に調べて調べて、妻お股パッカーンして痛い思いして、やっといい卵が取れたのに旦那の精子がダメだったら、

 

アカ〜ン!!

ってなるもんね。。。

 

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精子検査はあえて厳しくしているのかもしれない

前回の精子検査の正常形態率(クルーガーテスト)では200匹中1匹もまともな形のやつはいませんでした。

普通は4匹くらいはいるらしく、0は少ない、男性不妊だと。

でもよく考えたら、4匹も0匹もそんな大差ないように思うんですよね。もちろん「有る」ことと「無い」ことの差は非常にでかいとはわかりますけど。

でも言うても2%の差だろうと。そして、そもそも分母となる200匹ってのが少なすぎるんじゃないかと思うんですよね。

 

 

千万、億単位の精子の中から200匹の割合といえば、例えば1億匹いたとしたら200匹の割合は

 

0.0002%

 

ですよ。そんな超微量な割合の分母による結果自体、厳しすぎじゃないかな。

”宇宙を眺めてとりあえず手にとった銀河系に生命体がいなかった=だから宇宙に生命体はいない”

例えるならばこんな確率レベルの話なのかも。

 

はい、前回の自分の精子検査の結果が悪いもんだから、正当化させようと必死です(笑)

 

NACが精子検査を厳しくする理由はなんだろう?

もし基準を緩めていないのであれば、200匹でなく全体をみれば数匹以上はまともな精子は必ずいるということ。

そして、億単位という膨大な量の中からそういったまともと見られる精子をピックアップできる卓越した技術がNACにはあると言えます。

 

でもここまで考えると、また別の疑問が湧くんですよね。

全体からみれば何か大きな問題がなく、一般的な男性には必ず数匹以上まともな精子が存在するのならば、なぜ精子検査が200匹という超少数の母数を対象として検査するのかと。

ここから考えうる答えは、精子検査の基準値をあえて高く設定することで、

 

顕微授精へと導くため

 

なのかもしれません。

完全に邪推ですが、さらにそう思う理由として

 

NACは「」がすごいこと

 

を考えれば、当たらずも遠からずかもしれません。

ちなみにNACの採卵針は特許取得の超極細針で、もともと白血病の不妊治療患者に出血させないように開発した針です。

これはあくまで個人的推測なわけで、決して批判しているわけではないことをご理解ください。

NAC日本橋説明会の内容。自然周期はホルモン値解析と特殊針&卓越した技術で成り立っている

2017年10月5日

 

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自然周期の肝は「解析」と「技術」を研ぎ澄ますことにあり?

もしこの推測が正しいとすれば、NACは顕微授精こそが妊娠率を高める極めて合理的かつ有効な手段という判断を下していることにほかなりません。

「投薬」に頼らない「自然周期」だからこそ、薬の力を「研ぎ澄ました技術」でカバーするということなのかと。

自然周期だからこそ顕微授精という、人間の力が及ぶ受精の成否を分けるギリギリのところまで関与せざるを得ないのかもしれません。

世界的に主流の刺激周期に、真っ向から「自然周期」を行うには確固たる持論と情熱がないとなかなか突き通せることではないと思います。

自然周期採卵とホルモン刺激の違い。どっちが良いかより夫婦で考える過程が大事

2017年10月8日

 

でも本当はNACの精子検査ってやさしいのでは?

自分で勝手に展開した議論をぶっ壊すようでアレですが、さきほど述べた通り200匹中4匹が正常形態率の平均とすれば2%ですよね(2%は平均と言われただけであり明確なNACの基準かどうかは不明)。

でもWHOが設定している精子・精液の基準値の「正常形態率」を見ると、

液量 1.5mL以上
精子濃度 1,500万/mL以上
総精子数 3,900万/全精液量以上
運動率 40%以上
前進運動率 32%以上
正常形態率 4%以上

 

4%となっています。

あれ、NACの2%より厳しい。

 

これを端的に言えば、WHOは

 

4%以上良い形質の精子がいないとダメよ

 

とするのに対し、

 

NACは2%以上いれば良いよ

 

ということです(”ダメ” とか ”良いよ” というのは表現が適切ではないですが)。

ていうことは、NACの精子基準は実はやさしいってことなのかな?って思っちゃいますよね。

 

たしかに数値だけ見るとNACの検査は実はやさしいんじゃないかって思いますが、自分はそうは思いません。

多分WHOの正常とする形質よりもNACは基準を相当高く設定しているので、見かけ上数値としては寛容になっているように見えるのかなと思います。

わかりづらいですね。

要するに正常形態基準をイケメン度合いに例えるならば、WHOのイケメン(正常形態)基準は

 

大泉洋以上

 

とするのに対し、NACは、

 

菅田将暉以上

 

という風にそもそもの選別基準(好みのタイプ)が違うのかと。

200人いたら大泉洋クラスは結構いると思うけど、菅田将暉レベルはそうはいないでしょ、と。

決して大泉洋をディスっているわけではありません。大泉洋は大好きですし、

 

菅田将暉くん好きです❤

 

って女性より、

 

大泉洋や照英が好みです

 

って人の方が好感を持ちます。

はい、イケメンへのひがみです(笑)

 

はなしがそれました。

つまり、やっぱりNACは厳しいんだろうと思うわけです。

(説明会でも言っていた通り超高倍率解析装置も有しているので基準が厳しいのは間違いではないと思います。IMSIできますし)

 

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まとめ

今回、精子の形質について触れられなかったことで、その理由を勝手に推測しました。

もちろん、セロフェン(クロミッド)を飲んでいるのでわずか一ヶ月そこらで形態率が改善向上した可能性もゼロではないのかもしれませんが、精子が作られる期間などを考慮すると、おそらくこの可能性はかなり低いと思っています。

なので、培養士の単純な説明漏れでなかったとしたら

 

採卵の際には正常形態基準を緩めているのではないか?

 

との疑念を抱くも、

 

そもそも精子検査自体が厳しいのではないか?

 

と想像を飛躍させ、では仮にあえて厳しくしている場合、その理由は何かと考えると、

 

顕微授精に導くため

 

ではないかと邪推し、ではなぜ顕微授精に導く必要があるのかと考えると、

 

顕微授精こそが(自然周期においては)受精率を高める最良の手段だとNACは考えている

 

のではないか、という仮説に行き着きました。

つまり、精子検査は、

 

  • 問題がない精子は有しているものの、独自基準によって自身の精子が「十分ではない」とインプットすることで顕微授精へ誘導する
  • そもそも全ての精子が悪いわけではないので、NACの技術をもってすれば確実に形質の良い精子を膨大な数の中から適切にピックアップし、採卵当日に顕微授精を行うことが可能である

 

ということではないかと、そう思うわけです。

1匹もまともな精子がいなく本当に悪ければ、精子検査の段階でもっと違う対応になると思いますし。

他院で問題なくNACの精子検査で問題が見つかるケースは非常に多い

とNACの説明会でも言っていましたし、NAC通院のブログを読むとほぼ100%に近い確率で「男性不妊」と診断されてるように見受けられます。

もうこれは問題があるというよりは、問題にしなくて良い部分にまでメスを入れているとしか思えないんですよね。

極端なことを言えば、ご飯を食べるのに箸がプラスチック製だろうが割りばしだろうが、食べられることに変わりはありません。でもプラスチック製ではなく、割りばしにしないとダメだと、あえて問題提起をするみたいな話なのかもしれません。

ちょっと言い過ぎかなとは思いますが、でもこのこと自体を批判しているんではないですよ。

むしろそこまで解析してくれることはありがたいことだし、頼もしい限りです。

そしてこの厳しい基準設定意図の裏を返せば、基準が厳しいだけで患者側は結果をそれほど気にせず楽観的に身を任せていれば良いのかなとも思えるので、とても良いことだと思ってます。

 

と、なんの根拠もない推論を書いてみましたが、結局結論を言えば、

 

転院を決意したNACの方針を、疑いなく信じている(信じる)

 

ということ。

次回採卵に向け、精子の形質改善に良いと思われることを継続していきます。

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4 件のコメント

  • 統計学のサンプルサイズの問題ですね。

    母集団が大きければ大きいほど、サンプル数の母集団に対するパーセンテージが低くても、データはそれなりの精度が担保できます。
    テレビの視聴率や、選挙の当確なんかも、かなり小さいサンプルサイズで出します。

    合格ラインが、WHOの基準より甘いのは、抽出されたサンプルが不利だった場合でも、合格ラインを下げておけば、そこでも誤差が修正されるからでは?

    何億もの精子を全て見るのは不可能だし、コストとの兼ね合いも考えれば、そんなもんじゃないでしょうか、という印象です。

    • 通りすがりさん

      コメントありがとうございます。
      貴重なご意見ありがとうございます。完全文系あがりなので勉強になります!

      抽出されたサンプルが不利でも(=良い精子が少ない?)合格ラインを低くしておけば、誤差を修正=合格する確率を上げられるということでしょうか?
      数値上では合格ラインがWHOよりも甘くなってはいますが(といってもNACの基準が2%と明確に示されているわけではなく、あくまで診察の際に聞いた記憶をもとにしてるだけですが)、NAC通院者の多くのブログを見る限り高い確率でNAC以前のCLでの結果より悪くなり、男性不妊の烙印を押されている印象です。
      つまり、%以前にそもそもの合格とされる形質のグレードの基準がすごく高く設定されているんではないかと思っています(菅田将暉クラスしか合格としないみたいな)。

      仰る様にすべての精子をみることは不可能ですよね。でも200匹というサンプル数が妥当なのであれば、200匹の中に顕微受精に適正な精子がいなければ、今回の採卵では億の中から探してきた精子を注入したのかなと思って、単純にすげーなって思ったんですよね(200匹の中にいないという事実はわかりませんが、前回の検査を鑑みるにそう考えてしまいます)。
      つまり良い精子を捜索、発見できる目(技術)はあるんだと。検査という観点でいえば200匹というのはコスト的(時間含む)にそうならざるを得ないとは自分も思います。

      ちょっと、いただいた内容とずれていますが、そんな風に思ったので完全個人的推測でこねくり回して書いてみた次第です。コメントありがとうございました。

  • おはようございます。
    いつもポコキンさんとぽっ子さんのブログで勉強させてもらっています。

    うちも精子検査の結果、正常精子0%でした。
    一匹もいないというのに、顕微授精ができるのか?と理事長に質問したところ、
    「1000匹も見れば、見つかるでしょう」
    とのお答えでした。
    旦那は「じゃあ、1,000匹見てくれればいいのに」とその後ブツブツ言っていましたが、%にすれば0%に大差ないわけですからね…
    なので、わたしは顕微授精に必要な精子数(10~多くても20匹でしょう)は10,000~20,000匹位精子があれば見つかるでしょ!→何千万も精子がいるから大丈夫! と思うことにしていました。

    採卵日当日の精液検査に関しては、やはり正常精子形態率は見ていないそうです。培養士さんに尋ねたところ、
    「まったく正常形態精子がいない、という方はいらっしゃらないので大丈夫ですよ」
    と言っていただいたので、これも信じてお任せしました。

    ポコキンさんのおっしゃるように、NACの「正常形態」の基準は厳しいんだと思います。まさに菅田将暉クラス!
    胚盤胞の凍結基準もこれまた厳しい。
    分かり得る失敗(表現が悪いかもしれませんが)のリスクは、極限まで排除して移植にもっていくということなのかな、と。
    「神のみぞ知る」領域手前までは、最善を尽くす。

    出来ることなら、顕微授精した精子たちを写真で見せて欲しいなーと思ってしまいますがね。(マニアック過ぎますね)
    それから、こういう検査施設が沢山あれば、自分達にあった不妊治療を選べるのに。無駄に人工受精を何度も繰り返すことなくステップアップ出来たのにな…とも思います。(うちは洗浄後の直進精子がとても悪く、10年やっても無理でしょうな。と言われました)

    つらつらと長くなってしまいましたが、NACを信じて頑張ります!ブログ楽しみにしています。

    • ちびベロさん
      おはようございます。返信が遅くなりすみません。
      旦那さんのお気持ちよくわかります(笑)
      検査結果は悪くとも、「1,000匹もいればみつかるでしょう」と、受精を行う上ではほとんどの方に問題はないということでもあるのでホッとしますね。
      そして、そんな膨大な数の中から短時間でピックアップできるのもNACの技術力だからこそなのかなと勝手に思ってます。
      検査が厳しすぎることはある意味で夫に不妊治療の当事者意識を植え付けるにも一役買っているのかな〜って感じています。「あっ俺にも原因があるんだ」って。ついつい男って自分には原因がなく妻にあるんだろうって思いがちだと思うので(自分がそうでした)。
      ただ形質が良い=正常とも違いますし(染色体異常とか)、形質が良いにこしたことはないですけど、人と同じでイケメンだから人格者とも限らないですからね(笑)。
      仰るようにNACは目視(人間の能力)で確認出来る形質については、未受精リスクを排除するため厳しくしていると理解しています。
      また次回詳しく聞こうと思うので、何かわかったらシェアしたいと思います。貴重な情報ありがとうございました。

      PS:妻も「私も顕微受精に選ばれた精子の写真ほしい」と言ってました(!)

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    約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。