FMC東京のコンバインドプラス検査結果。NTや鼻骨、心拍等各項目の詳しい内容について

出生前診断、FMC東京クリニック
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FMC東京クリニック、FMFコンバインド・プラス検査、胎児ドック

FMC東京クリニックのコンバインド検査の内容。12wでも性別がわかる4Dの凄さを体感!

2018年5月14日

 

先日、FMC東京クリニックで12w4dに受けたFMFコンバインド・プラス検査の検査結果説明を受けてきましたのでレポートします。

FMFコンバインド・プラス検査とは、

 

  • 初期精密超音波検査
  • 初期血清マーカー検査

 

を組み合わせた検査のことです。

注意!

この記事では詳細な情報提供の観点から、検査結果や画像を含んでいます。人によっては不快にさせてしまうかもしれませんので、ご留意ください

 

不妊治療の記録をレポートとして投稿できるサービス「REPOCO」をリリースしました。

  • 治療を経て妊娠出産した方
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がご自身の治療内容をのこすサービスです。

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FMFコンバインド・プラス結果説明

出生前診断、FMC東京クリニック

結果説明は、前回の遺伝カウンセラーさんではないカウンセラーさんの個室で行われました。

結論から言うと、

 

精密超音波検査内容に問題はなく、染色体異常の確率も極めて低いという結果でした

 

個室に入ると、結果が記載された3枚の紙が机に置いてありました。

この紙をもとに詳しい説明を受けました。

 

結果プリントに記載されている主なこと

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上記のプリントには主に以下項目についての記載がありました。

  • 子宮内評価
  • 胎児計測
  • 胎児構造
  • 胎児ドプラ
  • リスクのパラメーター
  • リスクアセスメント

一つづつ説明します。

 

「子宮内評価」の結果

子宮内評価
項目 結果
心拍 心拍動あり
胎盤 前方
臍帯
(へその緒)
3 vessel cord
(辺縁付着の疑い
羊水 正常

3vessel cordとは、臍帯内の血管が3本で構成されているということで、正常所見です。

問題はありませんでしたが、臍帯のみ「疑い」がありました。

 

「胎児計測」の結果

胎児計測
項目 結果
FHR
(胎児心拍数)
148bpm
CRL
(頭殿長)
67.9mm
NT
(胎児後頚部透亮像)
2.10mm
BPD
(児頭大横径)
22.9mm

FHRFetal Heart Rate)とは心拍数のこと。

基準値としては以下のようになっています。

基準 結果
頻脈 160bpm 超
正常脈 110〜160bpm 148bpm
徐脈 110bpm 未満  ー

190bpmを超える頻脈だと、13トリソミーの可能性が高くなるともおっしゃっていました。

CRLCrown Rump Length)とは頭からお尻までの長さのこと。一般的に頭殿長(とうでんちょう)と呼ばれるものです。

てっきり頭からお尻=臀部なので、頭長だとばかり思い込んでいたのですが、ネットで調べるとほとんどが「殿」と書かれています(汗)。

こちらも週数としては範囲内でした。

NTNuchal Translucency)とは、首の後ろ、うなじあたりの厚みのこと。

厚いと染色体異常の傾向が高くなりますが、薄いからといって異常がないとも言えません。

一応、標準的な範囲内に収まっていました。

BPDは(Biparietal Diameter)は頭囲のことです。こちらも正常範囲内でしたが、中央値からは+0.7SDと少しだけ大きめでした。

 

「胎児構造」の結果

胎児構造
項目 結果
頭蓋 正常概観
顔面 正常概観
頚部 正常概観
心臓 正常概観
胸部 正常概観
腹壁 正常概観
消化管 正常概観
尿生殖路 正常概観
脊椎 正常概観
上肢 正常概観
下肢 正常概観
骨格 正常概観

今見える範囲では全項目、正常でした。

 

「胎児ドプラ」の結果

胎児ドプラ
項目 結果
静脈管 PIV1.15

血管の血流波形から割り出した評価のための数値。胎児によりバラつきがあるが、0.7〜1.3が多い。

静脈管とは、へその緒から心臓に戻る血管。

心臓に異常があると、ドックンとなる時にチョロチョロと逆流してしまうみたいで、その逆流する血流を波形として捉え確認します。

1 近辺であれば問題なく、2 とかになると逆流しているとみるようです。

こちらも特に問題ありませんでした。

 

「リスクのパラメーター」の結果

既往歴の項目は、

  • 年齢      → 35歳
  • 人種・民族   → 東アジア人
  • 喫煙の有無   → なし
  • 妊娠方法    → ICSI、排卵、誘発
  • 卵子収集時年齢 → 34歳
  • 出産歴     → 未経産
  • 真性糖尿病   → なし

について記載されています。

人種での違いはほぼないようですが、あえて言うと鼻骨の高さなどで違いがあったりするようです。

超音波マーカーの項目は、

リスクのパラメーター(超音波マーカー)
項目 結果
鼻骨 あり
三尖弁逆流 なし
全前脳胞症 なし
横隔膜ヘルニア なし
臍帯ヘルニア なし
巨大膀胱 なし

現時点では問題は見つかりませんでした。

生化学検査の項目では、

  • Free β-hCG
  • PAPP-A(パップエー)

の2項目について書かれています。

 

Free β-hCG

結果は、

25,000IU/I = 0.6499MoM

でした。

Free β-hCGは、値が高くなれば高くなるほどダウン症候群の可能性が上がる傾向にあります。逆に、値が低ければ低いほど18トリソミー、13トリソミーの可能性が上がる傾向にあります。

ちなみにMoM(モム)というのは、中央値の何倍にあたるかを示す数字で、中央値は1となります。この中央値の1からどれくらい離れているかをみることになります。

2〜3と高くなるとダウン症候群の可能性が高まり、0.3とかを切るほど低くなると、13・18トリソミーの可能性が高まるようです。

 

PAPP-A

結果は、

2,834IU/I = 0.8368MoM

でした。

PAPP-Aは、高い分には問題ないそうです。

逆に0.3を切るほど低ければ、ダウン症や13・18トリソミー全ての可能性が上がるとのこと。ちなみにPAPP-Aは妊娠すると出るものらしく、いまだ謎の多いホルモンらしいです。

この二つの値は、正常染色体の場合でもトリソミーの場合でも、ほぼ同じような範囲に分布しています。

ただその分布に少し違いがあり、この微妙な違いを可能性の算出に利用するそうです。

とはいえ似たような分布なので、分布によって「ここまでが正常」「ここからは異常」と言う風に明確に分けることはできないそうです。

 

「リスクアセスメント」の結果

そして全ての検査内容を加味して出されたそれぞれのトリソミーの確率はというと、

検査時
リスク
21トリソミー
(ダウン症候群)
18トリソミー 13トリソミー
BR 1 : 284 1 : 706 1 : 2,210
AR 1 : 5,671 1 : 14,113 1: 20,000

という結果でした。

上段の「BR」とはBackground Riskの略で、いわゆる該当年齢の染色体異常の確率と言われているものです。

FMC東京クリニック、コンバインド検査

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2018年5月14日

下段の「AR」とはAdjusted Riskの略で、今回の私たちの検査結果です。

この結果は最低値であり、染色体異常の確率は極めて低いということでした(=分母がほぼ最大値)。

ただもちろんこの検査は非確定検査であり、「絶対」ではありません。

 

臍帯の辺縁付着の疑い について

前回、宋美玄先生にも言われたことですが、

 

臍帯 辺縁付着の疑い

 

が唯一ネガティブな点として今回も記載されていました。

これは何かというと、へその緒が胎盤の端っこのほうについているということ。

もしも胎盤が完成されても位置が変わらなかったら、子宮内での胎児の成長や出産時において少しリスクになるそうです。

ただこれは妊娠中期に入り胎盤が完成に向かう過程で、ほとんどの場合自然に中央に寄ってくるので過度な心配はいらないとのことでした。

産院のエコーでも必ずチェックがあるはずなので、何か言われなければ心配無用みたいです。

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2018年5月23日

 

FMFコンバインド検査結果の説明を聞いての感想

FMC東京クリニック、コンバインド検査、精密エコー

改めて検査結果を見てみると、あのたった20分弱のエコーでこんなに多くのチェックをしているのかと驚きました。

まだ7cm弱の胎児にして、頭蓋や腹壁、消化管や脊椎、横隔膜ヘルニア等々・・

もうそんなにチェックできるの!?という。

もちろん形態異常をより詳しく調べたい場合は心臓疾患など中期以降にしか分からない項目も多数ありますので、初期だけではなく中期検査の必要があります。

また自閉症など、生まれてからある程度経たないと分からない疾患もあります。

つまり初期の検査で何もサインがなかったからといって生涯にわたり疾患などがないことを保証されるわけではありませんが、体感としてはこの時期に診ることのできる全ての項目をチェックをしてもらえたのではないかな?と感じることができました。

FMC東京クリニック コンバインドプラス検査 胎児ドック

ちなみに「へその緒の位置」以外に標準範囲の下限から少しだけ出てしまっていたのは、ここでもやっぱり心拍でした。

赤線の中が平均値に対し、箇所が私の結果。ほんの少しだけ平均より心拍が遅いようです。

なぜいつも心拍がギリギリなんだろう・・?

この不安をNAC卒業までの心拍話も織り交ぜながらカウンセラーさんに吐露しましたが、

 

このくらい全然普通!今のところ問題なし!寺元先生のところは厳しすぎるのよね〜

 

と、宋先生と同じく私の過度な心配は一笑に付されました。

先ほど結果のところでも書きましたが、この時期は心拍が遅いことよりも早い頻脈の方が心配とのことです。

 

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出生前診断を受けてみて

実はこの結果説明の日、予約時間から30分以上待ちました。

その間にこみ上げてくる不安・・

何かあったのかな。

説明の仕方に戸惑っているのかな。

なんて恐怖が、少しずつこみ上げてきてしまっていました。

結局はただ押しているだけで、その心配は杞憂に終わり、ホッとしたのですが。

私たちが出生前診断を受けた理由の一つには、正直にいうとやはり高度不妊治療への不安が少しだけありました。

いや、不安というと語弊があるかもしれません。

NACの顕微授精で授かったことにはひとつの後悔もないんです。これは言い切れます。

ただ、自分の年齢も加味した時に漠然とした心配がないかと言ったら、少しだけありました。

とは言いつつこれは完全に感覚的なものなのですが、逆に私は検査をしても結果に問題はないだろうな、大丈夫だろうなという気持ちも同時になんとなく持っていました。

もちろん検査結果が望まない結果だったらどうするのか夫婦で話し合ったり、二人で疾患を持つお子さんを持つ親御さんの記事を読み込んだりもしました。

そうして考え感じたことは、あらかじめ知れることを知っておき、その上で家族がどう生きていくのかを一生懸命考えていきたいということ。

生まれた子に責任を持って育てていくのは、まぎれもなく私たち親だけだよね、と。

私にとってFMCでの出生前診断は検査結果だけでなく、約90分にわたる遺伝カウンセリングはもちろん、結果説明の際にもいろんなお話を聞けたことがとても有意義でした。

また不妊治療同様、全て夫とともに話を聞き夫婦で共有できたことに、夫婦としての絆、そして親になる経験のひとつとしてとても有益な時間だったなと思います。

 

所要時間とお会計

10:00
予約

10:35
結果説明(約35分)

11:15
お会計

合計所要時間(待ち時間含む)
約2時間30分

合計 3,240円

FMFコンバインド・プラス検査
総合計 80,460円

ー内訳ー

・遺伝カウンセリング(グループ)
7,000円

・精密超音波検査 初期基本検査
35,000円

・生化学的検査 初期血清マーカー
27,000円

・精密超音波検査 動画(USBメモリ)
2,500円

・結果説明カウンセリング
3,240円

 

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FMC妊娠中期(末期)の精密超音波検査でわかること

ちなみに、FMC東京クリニックの中期検査では以下のことが調べられるようです。

FMC東京クリニック コンバインドプラス検査 胎児ドック

中期になるとさらに項目が増えますね。

 

費用は、45,000円程度

検査可能期間は、19w〜27w

 

だそうです。

疾患によって中絶を考える場合、日本の母体保護法で認められている中絶期間は21週6日まで。よって19w〜20wに検査を受けることを勧めているようです。

私たちは今の所予定はないけれど、これだけ多くのことを詳しく診られる検査に興味はあります。

もしも中期エコーを受けることになったら、またシェアしたいと思います。

 

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1983年生まれ。約4年の妊活〜不妊治療を経て顕微授精による移植で2018年に出産しました。経験から不妊治療を取り巻く環境の課題軽減、当事者支援に取り組んでいます。
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