絨毛・羊水検査の違いは何?検査可能な週数や精度、リスクや費用についても

スポンサーリンク

 

検査

出生前診断比較まとめ。NIPTや絨毛羊水検査、コンバインドやクアトロテストの違いって?

2018年5月26日

 

この記事では、先日受診したFMC東京クリニックのカウセリングにて

  • 絨毛染色体検査
  • 羊水染色体検査

の説明を受けた内容をまとめています。

どちらも確定診断可能な検査です。その他の検査との違いなども交え説明します。

 

スポンサードサーチ

検査可能な週数について

絨毛検査と羊水検査は受診可能な週数が異なります。

 

  • 絨毛検査→初期:11〜13週
  • 羊水検査→中期:16〜(18)週

 

絨毛検査は13週を過ぎてしまうと受けられないですし、羊水検査は16週に入らないと受けられません。

FMC東京での実施週数は以下の通り。

FMC東京クリニック、料金、検査項目

 

検査の内容や方法

絨毛検査は胎盤を、羊水検査はその名の通り羊水を採取し検査します。

まず絨毛検査の「絨毛」とは

胎盤は、母体由来の基底脱落膜と胎児由来の絨毛膜絨毛部とから構成されている。
Wikipediaより

とあるように、胎児の細胞由来の胎盤のこと。

胎児側に近い胎盤(絨毛)を採取します。

ここに採血よりわずかに太い針を刺して細胞を採取します。

絨毛染色体検査

羊水検査は採血の針より細い針で羊水を採取します。

なぜ羊水を取ることで、胎児の細胞を採取できるかというと、羊水には胎児の皮膚などがふやけて剥がれ漂っているので、羊水ごと吸引することで胎児の細胞を採取できるのです。

羊水染色体検査

 

スポンサードサーチ

染色体異常と形態異常の検出精度

染色体異常の検出精度は、ほぼ100%

以下の染色体異常を見つけることができます。

  • 13トリソミー
  • 18トリソミー
  • 21トリソミー(ダウン症)
  • ターナー症候群
  • クラインフェルター症候群

この5種類については3〜4日程で結果は判明しますが、全染色体の結果については3週間ほどかかります。

このように染色体異常はほぼ100%検出可能ですが、一方でこれらの検査では、形態異常はわかりません

形態異常とは、

  • 心臓や血管の形態異常
  • 口唇・口蓋裂
  • 水頭症
  • 消化管狭窄・閉鎖
  • 先天性股関節脱臼
  • 内反足
  • 神経管閉鎖不全
  • その他

といった疾患です。

これらはエコーで視覚的に判断でき、特に中期以降であればより詳しく確認が可能です。

染色体異常・形態異常についてはこちら↓

FMC東京クリニック、コンバインド検査

胎児の染色体異常(ダウン症等)や先天的疾患の種類や症状。不妊治療〜採卵移植の出産率についても

2018年5月14日

 

リスクについて

それぞれリスクもあります。

そのリスクとは、流産リスク

お腹に針を刺すので、それが一因となって流産する可能性もないとは言えません。しかし、そのリスクは限りなくゼロに等しいため、過剰な心配は無用のようです。

例えばFMC東京では、これまで1,600件以上の羊水検査を行なってきて、流産したのは1件のみ。もちろん、この流産が羊水検査が引き金となって起きたとは言い切れないようですが。

また絨毛検査については羊水検査より「リスクが高い」という認識が多いらしいのですが(知らなかった)、FMC東京では5年前からこの検査を開始し、これまでに500件以上を検査した実績を見る限り、そのリスクは羊水検査と変わらないとのこと。

ちなみに、FMC東京は関西の有名クリニック「クリフム夫律子マタニティクリニック」に次ぐ症例数とのことです(絨毛検査の実施数はクリフムが飛び抜けているらしい)。

 

中絶可能な週数

陽性判定が出て中絶を希望した場合、その期限は21週までと決まっています。

よって検査を受ける週数は事前にしっかりと考慮しておく必要があります。

 

スポンサードサーチ

絨毛・羊水検査の費用は?

一般的にどちらも10万円前後

FMC東京は

 

  • 絨毛検査:97,200円(税込)
  • 羊水検査:86,400円(税込)

(カウンセリング代等は除く)

 

ちなみに我々が受けた、初期血清マーカーと、超音波初期基本検査を組み合わせたFMFコンバインド・プラス検査は8万円弱でした。

出生前診断、FMC東京クリニック

FMC東京のコンバインドプラス検査結果。NTや鼻骨、心拍等各項目の詳しい内容について

2018年5月22日

 

メリット デメリット

それぞれをまとめると、

メリット デメリット
染色体異常検出は
ほぼ100%
形態異常は
わからない
流産リスクが
わずかにある
3〜4日で
結果判明
受診期間が
限られている
高額

 

スポンサードサーチ

まとめ

我々はFMFコンバイドプラス検査をうけたわけですが、個人的には

 

  • 絨毛 or 羊水検査
  • エコー検査

 

の組み合わせでも良かったのかなとも思っています。コストも若干あがるくらいなので。

流産リスクといっても「ないとは断言できない」ということでほぼ無いと思っています。

仮にコンバインドで陽性になって、最終的にこの二つを受けるなら初めから受けておくのも一つかな、なんて思ったり。

ほんとうにこれらの検査を選択するのって難しいですね。

受診して「結果がわかってどうすんの」と思う気持ちももちろんありましたが、結果が同じなら早くわかることで考える期間が持てると思えばいいのかなと最後は落ち着きました。

検査への考えは人それぞれですし、受ける受けないを良い悪いと同列に語るものでもありません。個人的には、この検査への迷いを話しあい、決断した過程を持てたことが良かったなと感じています。

以下にFMC東京クリニックが行なっている検査の一覧を載せておきますので、参考にされてください。

FMC東京クリニック、検査一覧

 

 

The following two tabs change content below.

約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。
  ↓↓ 気軽にフォローミー! ↓↓   ぽころぐ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。