昨日、初めての人工授精(AIH)を行ってきた。
1回目は精子数が少なく見送り。
2回目は夫婦喧嘩勃発で見送り。
そして、今回ようやく3度目にして人工授精(AIH)を行うことができました。今回は、1回目の精液検査のリベンジのため、秘策を持って精液検査にのぞみました。
できる人事は尽くしたので、あとは天命を待ちたいと思います。
この記事は精液検査のリアルな感想や数字、下ネタを載せています。人によっては不快に感じることもあると思われますので、苦手な方はお控えください。
人工授精の流れについて。採精再び
はなおかIVFへの通院初日以来の採精。
数日前の診察(卵胞チェック)で、今週末に人工授精実施と急遽決まり、実は結構焦っていました。
というのも、人工授精への一度目のトライで精子の数が少ないということで、断念した苦い記憶がふつふつと甦ってきていたんです。
「やべ〜、今回も精子の数少なかったらどうしよう・・・」
と、内心ドキドキ。
しかし一度目の断念以降、精子数増加につながると信じる食事や行動を継続してきていたので、「なんとかなるだろう」と自分に言い聞かせ、はなおかへ向かいました。
ちなみに、自分が精子数増加のために行ってきたことは、
- ネバネバ系を意識的に摂取(メカブなど)
- 酒の量を抑える(禁酒日を増やす)
- 運動を継続
- スムージーを飲む(野菜をたくさんとる)
- 睡眠時間をできる限り伸ばす
といったこと。
これで、なんとか良い結果につながることを祈るばかりです。
はなおかIVFに到着後、受付を済まして待つこと数十分。名前を呼ばれ診察室へ。
看護師から、これより採精を行う旨を告げられ、採精カップへ貼るシールへの記入方法などの説明を受け、採精室へ。
今回は、SPに警護されるVIPのごとく、前後看護師に挟まれての連行となりました。
そして、2室ある採精室の前へ到着。手前のM1と書かれた部屋に入室(前回入った採精室は奥隣のM2)。
看護師さんより、
- 内鍵を必ずかけること
- 採精後のカップの置き場について
- 採精後、培養士へ連絡する旨
- 採精に要する大まかな時間の目安(約20分)
- 退出後、必ず鍵をかけること(鍵は受付へ返却)
について説明を受けます。
「分かっとるがな。まかしとき。おいちゃん2度目やで」
と、変な余裕をかましながら平静を装い、個室の中で説明を聞きます。
このシチュエーションって客観的にみると結構シュール。
だって、これからポコ◯ン出して、エロビ観て、◯コ◯コとオナニーする男に真面目に説明してんだから。なんだか説明している看護師のお姉さんが不憫に思えてくる(笑)。
まさに、大人の会話とはこのことだろう。
採精室にあるオカズ群を一応確認
看護師が退出後、即座に内鍵をかけ、備え付けのウェットテッシュで椅子を念入りにフキフキ(実は軽い潔癖)。
そして、用意されているオカズ群(AV)ファイルをチェック。
前回の隣の部屋にあったオカズ群(AV女優)のラインナップは、
妃悠愛
蒼井そら
朝河蘭
が主だったが、こちらM1のセレクトはどうだろうと一応確認すると、
多少違うが、ほぼ一緒。。。
妃悠愛、蒼井そらが主でありつつ、その他の女優としては、
夏目ナナ
赤坂ルナ
三上悠亜
などが入っていましたね。
夏目ナナは昔一世を風靡した女優で結構有名でだいたいの男は知っている女優。
赤坂ルナは初めて知りました。調べるとかなりの熟女女優(1967年生まれ)っぽいです。
三上悠亜も知りませんでした。なんでも元SKE48メンバーらしく今年AVに転向した話題の女優らしい。正直アイドルとか興味ないからまったく知りませんでした。
SKE48時代の名前は鬼頭桃菜(きとうももな)らしい。その時からすでに名前はエロい。
ちなみに鬼頭桃菜は、あのNEWS手越とキスしたことで有名なアイドルらしいです。
と話しが逸れましたが、なぜわざわざこんなオカズ群を詳細に紹介するかというと、今後自分同様にこの部屋を利用する猛者たちのために少しでも情報提供したいという、奉仕の精神から行うもので、決して他意はありません。
多くの精子を出すために事前に準備してきたこと(秘策)
と、一通り確認を終え、オカズ群ファイルをクローズ。
そして、カバンからイヤホンとiPadminiを取り出します。
お分かりでしょうか?
今回、自前でいろいろ用意したんです。
なぜ、自前で用意したのか?
その理由は、
①好みの女優やシチュエーションがない
②DVD機器の操作が面倒くさい
③全て初見のため、どうしてもアウェイの戦いにならざるを得ない
①についていうと、人それぞれ好きな食べ物があるように好みがあります。ただ決してはなおか側のオカズのチョイスが悪いとは言わない。むしろ、万人にウケるチョイスをしている意図を感じるし、素直に感心します。
しかし、好きなものとシチュエーションの組み合わせとなると話は別。
たとえば、鍋焼きウドンが好きだからといって、真夏の沖縄のビーチでも食べたいかというと違う。その場合はかき氷の方がいいし、例えばアイスクリームが好きだからといって真冬の札幌で食べたいかというと違う。その場合は石狩鍋を食べたい。
そう好きなものとシチュエーションの組み合わせは、その時によって違います。
②についていうと、ディスクを入れたり再生、早送り、巻き戻しなどの操作が面倒くさい、というか慣れてない機器だから戸惑いますし、何よりリモコンなんかは、他の猛者たちが確実に触っているはずです。
そもそも利き手はいろいろですし、サウスポーやあえて利き手ではない方で行う趣向の方もいるでしょう。よって、可能性がゼロではないため、使用しませんでした。
③については、男はどこで勝負するかが大事。初見の作品はその勝負どころの見極めが難しい。これは地図も無く、丸腰のまま敵陣に突入する自殺行為となんら変わらない。
しかも時間無制限というルールなら問題ありませんが、ここでは20分と交戦時間が限られています。であれば、確実に勝負できる=つまり知り尽くした作品であることが勝敗を分けると思っています。
そう、アウェーから勝手知ったるホームゲームに持ち込むのです。
我々には現場でオカズの「オーディション」をしている時間はないのであります。
と、上記の理由から自前で用意しました。
前日からオーディションにオーディションを重ね、厳選した珠玉の3作品のURLをブックマークしてきた努力は、絶対に無駄ではないと信じてのぞんだのです。
やはり、「そこそこの興奮」での射精より、「最高潮の興奮」での射精とでは、特に量を左右すると思います。よって最高潮の興奮を迎えるに、事前のオカズオーディションは必要だという結論に至ったんです。
ちなみに、人工授精というものを自分なりに表現する(例える)ならば、
ある日「プリンセス卵子」が敵にさらわれ、海の向こうの卵管膨大部という絶海の孤島の要塞に閉じ込められてしまう。
このプリンセスを救い出すべく、精子という海軍に出動を命じるが、タイミング作戦(通常の性行為)では、敵船がばっこし、かつ嵐もおきる危険な海を渡らなければならない。
なんとか海を渡りきり島へたどり着いたとしても兵力は激減。なんとか生き残った兵もこの苛酷な長旅で弱り切っている状態の中、要塞内の敵の波状攻撃をかいくぐり、プリンセス卵子を救出できる体力のあるものは非常に少なく、救出はもはや奇跡に近い。
それに対し、人工授精は、はなおか鬼軍曹が全海軍の中から優秀な兵(精子)だけを選抜し、最強の精鋭部隊「ネイビーシールズ」を組成。そして、プリンセス卵子が幽閉されている敵の要塞に船では無く、CH-47(輸送ヘリコプター)で直接乗りつけ、精鋭部隊をダイレクトに送り込むことが可能な高度な救出作戦である。
と言えるのではないかと思います。
要は、ネイビーシールズの質を上げるためには、たくさんの志願兵(精子)がいた方が良いと思うので、たくさんの精子を出すためできる限り興奮する必要があると。
ということで、事前準備をしっかりとしていったわけです。
無事に採精終了
20分の制限時間をいっぱいまで使い切ると、培養士さんや看護師さんにいらぬヤキモキを生じさせないとも限りません。よって入室後15分で出ると事前に決めていました。
早すぎても、早漏か、緊張感なし野郎と思われそうだし、
遅すぎても、遅漏かオカズ選定に異常な執着を持つ変態野郎と思われそう。
どちらにしても多方面にいらぬ疑惑や心配を抱かせてしまうと思い、15分で退出すると、前日から自分なりに心に決めていたんです。
着席後、約1分かけその日の気分と照合の上、珠玉の3作品から1作品をチョイス。
本気をだせばものの1分くらいでミッションコンプリートできますが、精子の鮮度(常温にさらされる時間)も考慮し、できるだけ時間ギリギリに発射する方がいいだろうと考え、作戦開始後11〜12分はムスコノータッチ戦法でじらしマイセルフを実行。
そして、ギリギリまで気持ちを高めたところで、一気に勝負。
ものの数分で採精。。。
ちなみに採精カップってこんなやつなんですけど、
このカップの形状ってもっとどうにかできないもんですかね?
間口は結構広くとってはいますが、このカップに命中させるのって結構気を使うんですよね。
しかもこの形状だと、精液がこぼれないようにムスコを下に向けて発射しなければならず、自分はないけど、発射時の体勢に変なこだわりを持つ猛者からは不満が出るかもしれません(どんなこだわりやねん!笑)。
上を向きたいムスコを無理やり下に向けるというのは、精子の通り道である尿道を折って不当に圧迫し、尿道内に精子の取りこぼしがでる可能性もあるんじゃないかとも思います。
かといって、カップをムスコにかぶせるようにした場合、的には入れやすいですけど精液が「垂れる落ちる」というリスクもあるかと。
まぁ多少粘度があるし、瞬間的であればなんとかなると思いますが、理想の大量射精とあいなった場合、出し切るのに時間もかかるし、多い分だけ重量があるので落下速度も増すでしょう。
しかも、垂れ落ちるあせりで手元が狂って落とし、ぶちまけるといった二次リスクもなきにしもあらず。
できれば、そんな二次リスクも考えるとカップ自体をカチャカチャとあまり動かしたくはないのが本音です。よってどうしてもムスコを下向きにして発射せざるを得ない。
もうその体勢といったらスキーのジャンプ並みの前かがみになりますね。当初着席していても、最終的に下半身ハダカで起立してガニ股最敬礼みたいな格好になっているという、なんとも恥ずかしい状態に・・・
そんな採精カップですが、例えばこんな感じにできないもんでしょうか?
フタを的にして水平に狙える仕様なので、フタに命中後下に垂れてもカップ本体で受け止め、取りこぼしを防止するという安心設計。
う〜ん、どうでしょう?
もしくは、巨大な間口を持つステンレス性の漏斗(ろうと)とか↓
間口が広いから狙いやすく、ステンレスなので精液の滑りもよくしっかりと回収できそうじゃないですか?
と、そんな採精カップの形状について色々と愚痴りながらも無事フィニッシュ。
15分を知らせるタイマーが鳴ると同時に、培養士さんへミッションコンプリートの報告を行い、戦地を後にしました。
受付のお姉さまに鍵を渡し、あとは結果を待つだけです。
精液検査の結果は!?
すでに妻が書いていますが、今回の結果はとても良く、問題なく人工授精できる内容でした。
上記結果表の「調整前所見」が射精後のありのままの数値。その右隣が、はなおか鬼軍曹によって選抜された精鋭部隊ネイビーシールズ達の戦闘能力。
精液量は約5分の1にまで絞られ、精子濃度と運動率は約1.5倍強になっています。さらに正常形態率と前進運動率も約2倍にまで高まっているという選抜ぶり。
はなおか軍曹の鬼選抜恐るべし。
妻への注入はあっという間に
そして採精後、待つ事1時間半くらい。超ドキドキで待機しました。
培養の具合や手順もあると思いますけど、もっと早くしてほしいなんてヤキモキしていました。だって、時間が経てば経つほど精子たちは死ぬし、弱っていくはずだろうし。
精子は採取後すぐに選抜過程に移行するわけではなく、ある程度置く(放置する)ことで選抜しやすくなるようなので、我々が採精する際に時間に焦っても無意味と後日知りました。そんなにすぐに精子は死なないようです。
とそんな事を考えていると名前を呼ばれ、妻ひとり診察室へ。
妻を見送ったあと、結構待つことになるだろうと長期戦を覚悟した自分は、最近加入したNetflixでダウンロードしていた映画を観ようとカバンをモソモソ。
そして、イヤホンとiPadをつなぎロックを解除すると、
さっきまで見ていたエロ動画が全面に。。。
あまりの驚きに聞いたこともない声をあげ、あせり散らすアラフォーのおっさん。。。
隣の名も知らなぬ上品な奥様に見られたかと焦り、一瞬iPadを落としそうになりアタフタしていると、妻が帰ってきました!
「おいおい、入って5分くらいしか経ってないよ。呼ばれ間違い?」
と、さらに違う意味でもあせっていると、
「注入速攻で終わったよ」
と。
「・・・まじ??」
なんと、
台に乗る
↓
エコーでちゃちゃっと卵胞を見られる
↓
注入器具を挿入
↓
終了
と、この一連の流れわずか3〜4分くらい。
はえ〜!!
なんか、こうもっとなんかアレをアレしてって、なんか壮大な工程を勝手に思い描いていたので、いい意味で拍子抜けしました。
あまりに簡単な流れに、採精の時の自分の姿を思い出し、ちょっとだけバカみたいに思えて恥ずかしく感じてしまいました。。
結果はだいたい年末くらいに判明予定
これから2週間後に結果は判明する予定です。だいたい年末くらいですかね。
初人工授精だから、過度な期待は禁物だけど、しちゃいますね。
いい結果になって、最高の正月を迎えたい。
でも、ダメだった場合はこれまでのタイミングとは比較にならないほど落ち込むだろうことは容易に想像がつきます。
だから、妻とは「ダメだった時」も先に二人で話し合っておき、どうするかというシミュレーションをすでに始めています。
もしもダメでも、人生の良い経験だと思い切り替えようと思いますし、この経験が二人の成長につながると信じるしかありません。
この日は、二人にとって新たなステージに踏み出した記念すべき日だと思っています。
人工授精(AIH)の費用は?
診察・薬・処置・検査料(自費)
合計 28,600円
となりました。
ちなみに、このほか事前に卵胞チェックがあり、約4,000円位かかりました(卵胞がわかるまで1回以上することもあるようです)。
よって人工授精一連の費用としては、33,000円〜37,000円が一つの目安となりそうです。
これが毎月かかるとなると、楽な金額ではありませんね。なる早で妊娠することを願うばかりです。
といっても人工授精の妊娠率はタイミングと比べてもそう高くないことは知ってはいますが・・・
補足
こんなおバカな記事をここまで読んでくれてありがとうございます。
おそらく読んでいる大半の方は、
「本当にアホやな〜」
って思うことでしょう。何を隠そう、書いている自分がアホやな〜と思っています(笑)
でも、このバカバカしいことすらも真剣に考えてしまうほどに、このAIHにかけているというのが本音です。
現在、不妊治療をする上で、後から後悔しないように不妊治療に関するすべてのことに対して真剣に考えてみるということを自分なりに課しています。
ですので、採精のことを真剣に考えるとかなりアホくさくなってしまうこと、何卒ご容赦ください。
この体験談を面白く伝えられたら、人工授精にステップアップに迷われてる方に、
「そんな難しいことじゃないんだ」
「人工授精ってそういうもの(こと)なんだ」
「やってみようかな」
って身近に感じてももらえるかな〜なんて思っているのも事実です。
ですので、悩める方々の何かの一助になれば幸いです。
夫
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