精液検査初体験の感想① それは突然やって来た・・・

 

すでに、妻が精液検査のことを記事にしていますが、当事者として詳しく書きたいと思います。

ネットで精液(精子)検査について調べるも、採取方法は綺麗にオブラートに包まれて紹介されていて、イマイチ現実感を伴ってイメージできないんですよね。

精液の採取方法(出し方)は男性は言わずもがな知っていると思いますが、実際に病院で採取となると、

 

  • どこで?
  • オ◯ズ、、もとい、どんな環境で?
  • 時間の制約は?
  • 看護師からの視線はどんな感じ?

 

といった疑問や不安があるでしょう。

そんな疑問を身をもって体験してきましたのでご紹介します。

注意!
今回の記事はリアルな採取方法やその時の感情を書いていますので、女性にはちょっと分からない、もしくは不快に思われるかもしれません。よってこの手の内容が苦手な方はこの先へ進むのはお控えください。

実は精液検査は2回目。前回と違うのは病院内で行ったこと

実は精液検査をするのは2回目。

1回目は自宅近くの病院に妻が通っていた際に提出したことがあります。

その時は、自宅で病院から提供されたカプセルに採取し、妻に渡しました。提出したその日に結果がでて、その結果を妻から聞くといった流れでした。

初めての採精の感想としては、改めて透明なカプセルに佇む精液を冷静にまじまじとみられると、妻といえど恥ずかしい気持ちでいっぱいになったのを覚えています。

初めて自分の精液を検査されるのって、ほんとうに不思議な感覚でした。

根拠のない自信はあったものの、いざ検査されるとなると「何かあったらどうしよう、、、」という不安が頭をよぎり始めるんですよね。ほんとにドキドキしました。

でもよく考えたら妻の方が、いろいろ検査する機会が多いので、この検査を受けてたことで少しだけ妻の気持ちを理解できた様な気がしました。

と話がそれましたが、はなおかIVFでの精液検査について紹介していきます。

 

突如やってきた精液検査!!想定外の流れで戸惑う。。

それは突然やってきました。

妻がはなおかIVFでの初診の日、自分は出社していたのですが、なんとなく

 

「初診だし、俺も同席した方がいいよな」

 

と思い立ち、急遽午後半休をとり妻のもとへ。

もともとお昼くらいに診察開始予定と妻からLINEで聞いていたのですが、連休前ということもあってか、大混雑で予定時間には始まらなかったことで、結果的に初診に間に合うことができました。

院内に入ると入り口からズラ〜っと長蛇の列。

ほとんどが女性でなんだか入った瞬間、あまりの場違い感にひるんでしまい、ドアを閉めてしまいそうになりました。

 

その長蛇の列を遡る様に前へ前へ進むと、不安げな表情の妻がいました。自分を見つけると、安堵の表情を浮かべ嬉しそうでした。かなり緊張&不安な気持ちだったみたい。

そんな表情の変化を目の当たりにしたり、不安な気持ちを聞くと、できるだけ立ち会う様にしようと思いますね。

 

旦那様方、可能な限りどんどん立ち会いましょう。

 

そして、予定の時刻を3時間近く過ぎた頃に呼ばれて初診が始まりました。

ちなみに院内でずっと待つ必要はありません。実際にはフロントに携帯番号を伝え、外にでてお茶していました。

 

初診は、理事長でした。

一通り我々夫婦のこれまでの経緯をはなし、今後の進め方を確認します。ある程度話が進んだところで、

 

先生:「では旦那さん、せっかく来たし精液検査しちゃいますか?(さらっとライトな感じで)」

 

自分:「・・・えっ?」

 

このいきなりの精液検査実施命令に本気で戸惑う俺。

何食わぬ顔の百戦錬磨の理事長先生。

 

まじか、今か、なうか、Today!!??

 

とりあえず、「わかりました」と承諾。するとおもむろに2枚の書類を渡されました。

 

「検査実施同意書(男性)」「委任状」という書類を手渡される

まず精液検査に入る前に以下の様な2枚の書類を渡されました。

 

検査実施同意書(男性)

検査同意書

※↑日付や氏名などの情報は画像編集で消しています。編集した為少し汚くなっています。

この書類は、精液検査実施について当事者が同意したことを相互で確認するものです。実施日時、診察券番号を記入・署名し提出します。

この書類の詳しい内容は、

 

  • 精液検査実施を承諾
  • AIHやART開始時の感染症検査の承諾

 

補足情報
  • AIH→人工授精
  • ART→生殖補助医療。体外受精や顕微授精などが含まれる
不妊治療の概要

 

えっ??

 

・・感染症検査!Σ(゚д゚lll)

 

えっ、なんかわかんないけど怖い。

しかもHIVとか書いてありますやん。。

いや絶対神に誓ってその様なことになる可能性はないですが、なんでしょうね、こうも検査しますよと書かれているとひるんでしまいます。

何にもやましいことないので良いんですが、それでも動揺するもんですね。。

クラミジア偽陽性を信じ新宿クリニックで検査。結果から感染源は判明するか?

2017年3月16日

 

とそんな動揺を見透かしてか、妻から一言。

 

「今日は(上段の)精液検査だけだよ」

 

??? 

 

そう感染症検査は下段の「血液検査」なのです。

人工授精などを開始する際に血液検査を行うことも事前に同意しますよ、という書類。。

 

おぃ、紛らわしいな!この書類!

安心、満腹、安堵、リラックス

でもちょっと安心。

 

委任状

委任状

※↑日付や氏名などの情報は画像編集で消しています。編集した為少し汚くなっています。

次に委任状。

こちらは、自分の検査結果を自分に代わって妻に伝えてもいいよと承諾する書類。

自分に何か見つかった際、妻がその結果を知ることになるというもの。別に問題ないけれども、なんか少し怖い(さっきから何回怖がってんねん)

委任できないという理由もなく、承諾&署名。おそらく委任できないというと妻から質問攻めにあうだろう。無益な戦いは避けるのが得策である。

そうして、各書類に署名を終えると、以下の様な採取キットを渡されました。

精液検査

※精液採取専用カップに貼るシールには夫婦の名前と採取時間を記入。

いよいよ本番、、もとい、採取現場へ移動。

 

ここが女人禁制の採精室だ!!!

看護師に院内奥の個室へ連行される際の気分はまさに、

 

「ドナドナの気分」

 

・・・

 

牛かっ!

 

 

連行される際、

 

「この看護師はどんな気持ちなのだろう」

「今から俺が◯◯◯ーをすることを知っていて内心面白がっているのだろうか?いや、キモいとか思ってるかも」

「ああぁ〜なんだこの恥ずかしさ。非公開だが公開処刑の様だぁ〜」

 

とこれまでに味わったことのない言い知れぬ恥ずかしさと、

妻のために乗り越えなければならないという責任感と、

ちょっとしたプレイ的な高揚感と、

もう色々とないまぜになった不思議な感覚に。。

 

はなおかIVFの院内地図(構造)はこんな感じ

と、くだらないことを考えているうちに採精室へ到着。ちなみに院内地図は大体こんな感じ。

はなおか、院内地図、精液検査、個室

採精室は2室あり隣り合っています。自分は奥の採精室へ通されました。その際、手前の採精室は空室でドアが開け放たれていました。これを見て隣が”空室”で良かったと少し安堵しました。

 

看護師:「お渡しした説明書を参考にシールに夫婦の氏名と採取時間を記入し、採取専用カップに貼付して室内の所定の場所に置いてください。終了後にインターフォンで終わった旨連絡ください」

 

自分: 「わかりました。。。」

 

看護師:「あと時間としては20分を目安にお願いします。それ以上経過するとお声がけいたします」

 

自分:「!!!!! わかりました。。。

 

もう、なんでしょう、看護師の顔とか見れないですね。

何が何でも20分以内に終わらせねば。

20分を超過すれば、

イ◯ポか、

遅漏か、

オ◯ズ選定へ異常なこだわりを見せる変態

などのいわれなき容疑がかけられること必至。。。

ガクブル。。((((;゚Д゚)))))))

絶対20分以内に発◯してやる。

いつもの練習通りやればなんの問題もないさ。。。

絶対に負けられない戦いがそこにはある、といった状況に変な闘志を燃やしていました。

 

そんな風に開き直り気味に現実を直視し気持ちを切り替えましたが、採精室に入る際、ふとその採精室の”先”が気になりました。

看護師が去った後、部屋の外にでてその先を確認したところ、何とその先は会計カウンターでした。

おいおい、採精室の隣は壁一枚挟んで受付のお嬢さん方が鎮座してんのかよ。。。

一瞬、気持ちの整理をつけたにも関わらず、なんかマジで緊張してきた。。。

きっと、受付嬢の皆さんで

 

「今、個室B(と呼ばれているかどうか知らんが)に一人入ったよ。今日の人は早いかな?遅いかな?笑」

 

なんて会話が交わされているんではないか?などと不安はどんどん膨れ上がっていく。

それに反比例してしぼんでいくムスコ。そんな負のスパイラルに突入。。。

そんなこんな色々なことを考えながら入室しました。

 

採精室の中はこんな感じ

まず入室前にこの様なマニュアルを渡されます。

個室、精液検査、はなおか

内鍵絶対かけますやん、

名前絶対記入しますやん、

所定の位置に採取カップおきますやん、

フィニッシュ後培養士に連絡しますやん、

えっ??

 

なんやねん、培養士って。。。

 

アレをアレして培養してアレするって訳ね。

うん、よく分かんな〜い。

とりあえず流れに身を任せよう。

個室は畳一畳ほどの狭さで、漫画喫茶のネット専用席的な感じ。

不妊治療、はなおか、精液検査、個室

正面にはテレビ、その下にはアダ◯トDVD集がありその下に再生機があります。

ティッシュの存在を確認すると、なんだか実感が湧いてくる悲しさ。。。

しかも丁寧に濡れテッシュまで。。。。

気遣いハンパないですやん。

もちろん視聴の際はヘッドホンで行います。音漏れ対策万全ですよ。しかも、空気清浄機まで設置されており、あの

 

初夏の森林で嗅ぐような生命力溢れる香り

 

をしっかりと消し去って下さいます(笑)。

ちなみに写真の右手にある白い箱の様なものは”ゴミ箱”。

はなおか、個室、精液検査、ゴミ箱

このゴミ箱めちゃくちゃすごい機能を搭載しているんです。

真ん中の穴に使用済みのティッシュを入れると、中に組み込まれているセンサーが反応して2本のローラーが巻き込む形で使用済みティッシュを飲み込んでいきます。

さらにこの2本のローラーは密着しているので、飲み込んだティッシュの匂いを外に漏らさない密閉構造になっています。

このゴミ箱のメーカーは、立ち小便器の横にいることでお馴染みの、calmic(カルミック)。

カルミック

↑こんな感じ。男性の方なら知らない人はいないですよね。

立ち小便器横の彼らの役目はいい匂いを出して、嫌な匂いを消し去ることだと勝手に思い込んでいます。

 

カルミックさん、完全に匂いを消し去ってちょんまげ( ´ ▽ ` )ノ

 

そんな高機能なゴミ箱を目にし、安心してシコ◯◯、、、もとい、精液発射誘導行為を行えると安心。

個室、はなおか、精液検査、個室

入り口はこんな感じ。

洗面所が完備され処理後も安心。右側のティッシュ入れの上が採取後の精液入りのカップ置き場となっています。

はなおか、個室、精液検査、電気

ムードを高める工夫も施されています。

調光機能は少し嬉しい。

初めての体験で色々と個室内をくまなく見てしまう自分。そんなことをしているうちに時計を見るとなんと5分以上経過しているではないか。。。。ガクブル

 

やばいよ、やばいよ
(マジで出川風になる自分)

 

急いで着席。座る前に濡れティッシュで席を入念に拭いたことはご愛嬌。ごめんね、これまでの猛者達よ。

 

採精のためのオ◯ズラインナップはこんな感じ

着席し、アレをおっぱじめるべく、オ◯ズを確認及び選定。

ちなみにオ◯ズのDVDはこんな感じ(遠目で)。

個室、はなおか、精液検査

DVDファイルには約20枚ほど収納されており、パラパラとめくり物色。

一通り目を通して思ったのは、企画ものはほぼなく、女優単体モノがほとんど。

そして作品のチョイスを見て、これを選定した方の傾向がわかりますね(選定者は院長?笑)。

もう女優偏りまくり、、

 

妃悠愛 多すぎワロタ。。。(o^^o)

妃悠愛、個室、精液検査、AV

確かにかわいいよ、綺麗系だよ。うんうんわかるよ院長(と勝手に院長が選定したと思い込んでいる)。

 

そんな妃悠愛が多い中、次に多かったのが、、、

 

中国でも大人気の「蒼井そら」。。。

蒼井そら、個室、はなおか、精液検査

もう、王道やん!

院長王道やん!

空どころか気持ちも晴れ渡るやん!

 

そして、次に多かったのは、

 

一昔前に一世を風靡した痴女女優「朝河蘭

朝河蘭、個室、精液検査、はなおか

渋っ!院長チョイス渋っ!!

でもわかるよ。うん、、嫌いじゃない。昔お世話になりました(o^^o)

そのほかにもいくつかありましたが、ほぼこの御三方で8割以上を占めていましたね。もうこの中から選ばざるを得ない状況でした(どれをチョイスしたかはヒ・ミ・ツ❤)

 

と選定に時間を取られすでに入室から10分経過してしまっているではないか。。。ガクブル。。。

改めて壁を見て刻一刻とノーサイドの時間が迫っていることを認識↓

はなおか、精液検査、個室

急ぎます。

20分以内で出ます!

いつものマイセルフ精液検査は1分とかかりません!

 

てゆーか、20分ルールってなんなん?

なぜに20分。。。

ロスタイムとかなし?

 

なんてツッコミを入れつつ、恋人兼戦友の右手くんを始動させるのであった。

 

「ライトハンド、イきま〜す!!」

 

・・・・・・・・

 

入室から20分後。行為自体は日頃の鍛錬のせいもあってか、ものの1分ほどでミッションコンプリート。

この時ほどスプリンターで良かったと思ったことはない。

カップを所定の場所に山口百恵ちゃんのマイクばりに置いて、インターフォンを静かにプッシュ。

 

「プルルル」

 

「終わりましたか? シールは貼りましたか?」

 

と、培養士なる方

 

「はい終わりました。しっかりシールも貼って所定の場所に置きました」

 

恥ずかしくなんかないやいやい。

もう終わったことだし、恥じることなんてないやいやい。

とか言って、本当恥ずかしいのボクチン。。。。

と、一人赤面しながら静かに退室。恥ずかしがりながらも、成し遂げた達成感から、もう気分は

 

 

 

アルマゲャドゥン。。

アルマゲドン

 


「妻よ、無事帰還したぜよ」

 

フィニッシュした達成感に包まれながら、心晴れやかに女性が居並ぶ長い廊下を悠然と歩き、妻の待つベンチへ。

はなおか、院内地図、精液検査、個室

たくさんの女性達が座るベンチの一角に妻を見つけた時は、ちょっと安心しました。

 

「俺、やったったぜ!」

 

と童心に返り叫びそうな心境でした 笑

そして、再びベンチで検査結果を待つことに。。。

 

検査結果は?費用はいくら位?

気になる検査結果ですが、この記事を書いているのがもう深夜なので、別記事でまたアップします。

ちなみに待望の検査結果ですが、すごいことになっていました。

続き→はなおかIVFでの精液検査感想②〜結果と費用をリアルに報告〜

The following two tabs change content below.

約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。
  ↓↓ 気軽にフォローミー! ↓↓   ぽころぐ

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

    約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。