臍帯血の提供を考える。費用やバンクの違いについて調べてみた。

注射
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不妊治療に悩んだ経験は、悩む以前よりもう少し、人を思いやれるようにさせてくれた気がします。

 

私が出産予定の葛飾赤十字産院では、臍帯血バンクを行なっています。

臍帯血バンク

 

臍帯血バンク=いのちのサポーター?

私にも何か協力できることなのかな?

 

「臍帯血」という言葉は聞いたことはあっても、詳しいことはよくわからない・・

今日はその仕組みについて調べてみました。

 

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臍帯血とは何?

そもそも臍帯血ってどんな血液なのでしょうか?

(出典:wikipedia

→臍帯血とは、母体と赤ちゃんを結ぶへその緒(=臍帯)と胎盤の中に流れる血液のことです。

臍帯血の中には血液を作る細胞(=造血幹細胞)がたくさん含まれているんですが、その臍帯血を採取できるのは出産時のみなんですよね。

産院により、希望すればこの臍帯血を第三者のために提供することが可能です。

 

臍帯血は何に利用される?

臍帯血は、

 

  • 白血病
  • 再生不良貧血

 

などの病気によって、血液を正常に作ることができなくなった患者さんに移植することで血液を回復させることができる効果があるそうです。

これを造血幹細胞移植と言います。

この移植は、1988年にフランスで初めて成功し、1993年以降はバンクを通じて臍帯血を必要とする患者へ提供されています。

また、造血幹細胞移植には臍帯血の他にも、骨髄移植末梢血幹細胞移植があります。

 

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どんな風に採取する?

臍帯血バンク

(出典:日本赤十字社

臍帯血は出産後赤ちゃんと臍帯が切り離されたあと、母体に胎盤が留まっているうちに不要になった臍帯と胎盤の中から採取します。

臍帯に針を刺し、臍帯と胎盤に残っている血液だけを集めます。これは赤ちゃんはもちろん母体にとっても全く危険はないそうです。もちろん痛みも全くなく、分娩後の経過にも問題がないとされています。

採取は2~3分程度で終了し、採取から数分後に胎盤が母体の体外に娩出されます。

この臍帯血提供に費用はかかりません

多胎(双子、三つ子)の場合、母体に自己免疫疾患や感染症、妊娠合併症がある場合、近親者に遺伝性血液疾患がある場合などは提供ができないそうです。

 

臍帯血はどこで提供できる?首都圏の施設一覧

臍帯血提供は、厳しい品質管理が求められるためどこの産院でもできるわけではありません

詳しくはこちらに載っていますが、首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)で提供できる産院・産科のみ記載します。

 

  • 日本赤十字社医療センター
  • 愛育病院
  • 武蔵野赤十字病院
  • 東京衛生病院
  • 池下レディースチャイルドクリニック
  • 葛飾赤十字産院
  • 池下レディースクリニック東雲
  • 金子レディースクリニック
  • 池下レディースクリニック武蔵野
  • 聖路加国際病院
  • 愛和病院
  • はやしだ産婦人科医院
  • 山口病院
  • 東京女子医科大学八千代医療センター
  • 昭和大学藤が丘病院
  • 横浜市立大学市民総合医療センター
  • 横浜南共済病院
  • 済生会横浜市南部病院
  • 伊勢原協同病院
  • 湘南藤沢徳洲会病院
  • 海老名総合病院
  • やはたウィメンズクリニック
  • 湘南鵠沼産婦人科

 

意外と少ないですね。

臍帯血バンクのために遠方の産院に通うというのは現実的ではありませんが、もしも近くだった場合は産院選びのポイントにしてみるのも一つではないでしょうか😊

 

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臍帯血提供の同意から移植までの流れ

臍帯血提供〜移植までは以下の流れで行われます。

⑴同意書の記入
産科施設スタッフから臍帯血バンクの説明を受け、同意書に記入

⑵出産・採取
出産後赤ちゃんと臍帯が切り離された後、臍帯と胎盤に残っている臍帯血を採取

⑶血液検査
感染症等の検査のため、母体の血液を退院までに少量採血し、検査

⑷保存
臍帯血の検査を行い、母体血液と共に合格した臍帯血は調整され液体窒素の中で保存

⑸最終チェック(出産後4ヶ月以降)
臍帯血バンクから母と赤ちゃんの健康状態を確認する手紙が届く

⑹患者さんのもとへ
最終チェックの結果、基準を満たした臍帯血は、病院から移植用に申し込みが受けられるようになる。病院から申し込みがあると、移植が必要な患者さんのもとへ届けられる

個人情報は厳重に管理されている。臍帯血が患者さんに移植される場合などの手続きは臍帯血につけられた番号で行われ、個人情報は守られる。

 

公的バンクと民間バンクの違いって何?大きな違いは提供先と費用

臍帯血バンクは2つの種類があります。

 

公的バンク民間バンクです。

 

私が考えているのは公的バンクですが、念のため2つの違いを調べてみました。

その主な違いは、提供先と費用です。

公的バンク
  • 公的機関(厚生労働省支援)
  • 提供先は第三者
  • 無償提供で費用は無料
民間バンク
  • 提供先は胎児本人や身内
  • 20年間の保管で30万円前後の費用

 

公的バンクは第三者のため

民間バンクは赤ちゃん本人、家族のために使われるんですね。

 

注意点としては、民間バンクは公的なものと異なり国の許可を得た事業者ではないため臍帯血の調整・保存基準が国が定めるものと同等に行われているとは限らないことも挙げられるようです。

もしも民間バンクを考える場合には、しっかり事前の下調べをしたほうがよさそうですね。

 

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自分にできる一歩から

臍帯血バンクのことは、産院で説明を受け初めて知りました。

てっきりいろんな産院で提供できると思っていたのですが、割と限られた施設のみでしか提供ができないことに少し驚きました。

実は不妊治療中、骨髄バンクに登録してみようかな?なんて考えていた時期があります。

結局まだ行動に移すことが出来ていないのですが、

 

自分にも何かできることはないだろうか?

 

そんな風に思えたのは、不妊治療という経験があったからに他ならないと感じています。

出産まで健康管理に気を遣いながら、ぜひ臍帯血を提供できるように努力したいと思います。

あぁ不妊治療にも、何か提供することで貢献できることがあればいいのになぁ。。

参考資料&参考サイト

・いのちのサポーター(冊子より)
造血幹細胞移植情報サービス
日本産婦人科医会

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1983年生まれ。約4年の妊活〜不妊治療を経て顕微授精による移植で2018年に出産しました。経験から不妊治療を取り巻く環境の課題軽減、当事者支援に取り組んでいます。
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2 件のコメント

  • こんにちは。
    以前コメントしましたちびすけです。
    私はSNSを全くしておらず、この度のアンケートの質問の仕方が良くわからずこちらで失礼します!

    卒業者向けアンケートに回答したのですが、移植した胚盤胞のグレードのところ、私が通院していたみなとみらい夢クリニックは、グレードA、みたいな表記で教えてもらえるのでどこを選択すればよいかわからず。。
    とりあえず、A→AA、と回答しました。(二人目も同様なので×2)回答する前にお伺いすれば良かったのに後になってごめんなさい。
    あと、グレードに関係しているか勉強不足でわからないのですが、通っていたクリニックでは胚盤胞になるまでの時間をとても重視してました。なので、そういう情報も皆さん知りたいのかなぁなんて思いました。クリニックによって違うのかしら?

    もう、お腹が大きくなってきましたよね。お大事になさってください。お互い無事に出産できますように。

    • ちびすけさん

      こんばんは(*^^*)またコメントいただけてうれしいです。そしてアンケートにも答えてくださって!感謝いたします。

      そうなんですよね、私たちも質問の仕方を迷っていたのですが、移植する胚のグレードはクリニックによっても表現に違いがあるようですし私たちもそれらを全て把握できていないので難しかったかもしれません(><)なので、グレードの集計の仕方は少し考えてみたいと思います。

      そうそう確かに、5日目の胚盤胞なのか6日目なのか7日目なのか、その視点もあるべきですよね・・!ご指摘ありがとうございます。

      初めての妊娠後期、足の(特に甲)むくみが半端なく原型が思い出せない状況です。あと少し、お互い充実した日々を送りましょうね(*^-^)

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