先日、前々から夫婦で気になっていたクリニックへセカンドオピニオンの相談も兼ねて診察を受けてきました。
場所は西東京にある「Kクリニック」というところ。
今回はクリニック名を非公開としています。いつか公開したいと思います。
このクリニックは、はなおかIVFクリニックとは違い自宅から片道1時間以上かかります。
なぜ距離もあるこのクリニックに通おうかと思ったかというと、主人がKクリニックの院長先生が書いている本を読んだところ、納得するとこが多かったみたいで、私に勧めてきてくれたんですよね。
その本を私も読んでみると、私もいくつかの言葉が「確かになぁ・・」と心に響いたんです。
例えば、
不妊治療不妊がある
(不妊治療にのめり込みすぎてどんどん不妊になっていく=負のスパイラルに入る)不妊だと思っている人もタイミングで妊娠することは大いにあり得る
そのためにはきちんと計った基礎体温とタイミングが大事
保険適用内の漢方でも効果が出る人は多くいる
不妊治療の助成金は成功報酬にすべき
(その方が病院も良い意味でもっと緊張感を持って処置にあたる)
などなど。
本の内容がよかったこと、またカウンセリングベースの不妊治療を行っていることから一度不妊相談も兼ね、受診してみようと決めました。
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Kクリニックの特徴
ちなみにこのクリニックは厳密に言うと不妊治療科でもなく、さらにいうと婦人科でもありません。本業は一般的な内科です。
不妊治療としては、タイミング法を主体に指導しています。
なんでも院長先生自身が過去に不妊治療に悩んだことから、自分の病院でも不妊に悩む人のために不妊治療の診療を開始したとという、かなり珍しいクリニックなんです。
Kクリニックの実績
これまで約8,500人の患者を診察。このうち半分の約4,000人を診察後フォローし、現時点で妊娠に至った患者数は1,900人強とのことでした。
ってことは妊娠率は22%位くらい。ただフォローしていない半数の結果はわからないので、この半数まで含めればもっと高い妊娠率になりそう(フォローしている4,000人に限っていえば妊娠率は50%位か)。
タイミング法主体の内科ですが、それ相応の実績があるようなんです。
初診
初診では、
・基礎体温表(過去のものもOK)
・健康保険証
・これまでの経過をまとめたもの
・先生に質問したいことのメモ
を持参しますが、「カウンセリング」という名目なので特に紹介状は必要ありません。
私はこんな感じで↓ これまでの経緯をエクセルでまとめ持参しました。
夜の診察だったので、今回も主人について来てもらいました。
持参した経歴をまず受付に提出後、待合室で順番を待ちました。
待っている間にも妊活中かな?と思われる女性の方々が結構出入りして、「なんか期待できそう」とワクワクして呼ばれるのを待ちました。
15分位で呼ばれ、主人と共に緊張して部屋に入り、カウンセリング開始。
先生は本の感じだと、かなり優しくて話をしっかり聞いてくれる頼り甲斐のあるキャラクターだと想像していたのですが・・・良い意味で裏切ってくれました。
思ったより、かなり個性的な先生。。。
特徴としては
早口
サバサバ
言い切り口調
説明が早い
・・・・・・。
まずはクリニックの方針などをブワーっと話されました。
かなりハイペースで説明されましたが、大体以下のようなことを説明されたと記憶しています。
ちなみに初診は前半と後半に分けて診察する、というスタイルでした。
初診の前半
①これまでの不妊治療経緯についての評価
これまでの経緯を話し、持参した書類とともに状態を大まかに把握してもらいました。
強烈な先生だけに「はなおかIVFのことはなんて言われるのかなぁ」って一瞬不安がよぎりましたが、そんなこともなくこれまでの経緯で間違ったことをしているなどとは言われませんでした。
ただ、不妊治療が長引くと精神的に追い込まれるし、ステップアップこそが妊娠への近道と思い込んでしまう。
でもそうじゃない部分もある。ステップダウンという選択も大切。
極論、時には不妊治療から離れることも必要だとおっしゃっていました。
ふむふむふむ。。
現在まさにステップダウン中の私にとってはちょっと勇気の出る言葉。
②乳がん検診受診の有無
これまでにどんな検査をしたかを確認する中で、乳がん検診の話になりました。
乳がんは妊娠してからは治療ができない(限られる)ので、しっかりと定期的に検診を受けることが大事だと説明くださいました。
そして乳がん検診は、マンモグラフィーでの検査はやめた方が良いとのことで、年に1回マンモグラフィーで乳がん検診をするなら、超音波検査で年2回した方が良いと勧められました。
以下の3つの理由からマンモグラフィーはやめた方がいいとのこと。
- 痛い
- 検出率が低い
- 放射線を浴びる
ちなみにこのクリニックには最新鋭の超音波検査器があるそうで、ここでも乳がん検診は受診できるとのこと。
③Kクリニック独自のメルマガについて
このクリニックは不妊治療に悩む方へ毎日メルマガが配信されるみたいです。
何か聞きたいことがあればこのメルマガに返信すると回答をもらえるという、医者と患者双方向でコミュニケーションがとれる有効なツールであると説明されました。
毎日配信ってすごいですね。
④本の購入を勧められる
妊活を行う上で必要なことが体系的に書かれている先生が書いた本の購入を勧められます。もちろん任意ですし、強制されることもありませんが。
通常書店やネットで買うと1,200円のところを、クリニックで買うと、なんと200円引きの1,000円(税込)で購入することができます笑(ジャパネットタカタみたい)。
一応買いました。読みました。
⑤基礎体温表のつけ方
この先生が作った独自の基礎体温表(1枚で4周期分くらい記録可能)を渡され、しっかりと記録するよう指導されます。まず直近の生理以降の基礎体温を書き写して始めるようにと。
この基礎体温表は通常の基礎体温表とレイアウトはそれほど大きく違うものではありませんが、特徴としては先生が記入できる欄(備考欄)があるということ。
この欄に
- 検査のデータ
- 処方した薬
を書き込むようです。
これにより、薬を使ったことで検査の所見がどう変わっていったかを一目で把握することが可能になるとのこと。
⑥今後の検査内容やスケジュールについて
まず、これまでに卵管造影検査、甲状腺検査などの検査履歴を確認され、今後このクリニックで実施する検査を説明されます。
検査は、プロラクチン、クラミジア検査など5つの検査を実施するようです。
基礎体温表を用いて、いつどのタイミングで実施するかを説明くださいました。
⑦クリニックの治療方針について
基礎体温表と排卵検査薬をうまく使い、状況により排卵誘発剤(クロミッド)や漢方を処方しながら、タイミング法で妊娠に導く
という方針。
基本的にはタイミング法で妊娠することができる方は潜在的に多くいるという考えですが、若い方たちであればすぐに体外受精にステップアップすることを勧めることもあるとのこと。
この理由は、若い方が良い卵子がたくさん取れることや体力的なことなどの理由からきているようです。
そして体外受精を行うにあたっては、
体外受精はどこでやるかが全て
絶対に自分たちでクリニックを選ばないでほしい
と言われました。特にクリニックを選ぶ際、ホームページの内容を信じきるのは危険だと(・・・・ドキッ)
と、クリニックのホームページが良い風に書かれているのは当たり前で、素人目線でクリニックを選ばない方がいい、と。
体外受精をするなら、先生がお勧めするクリニックや病院を紹介してくれる(紹介状を書いてくれる)そうです。
と10分ほどで診察は終わり、クリニックの考えや方針などが書かれた4枚の書類を渡され、再度待合室へ戻されました。
なんか表現しずらいですが、変わった先生だなぁっていうのが主人との共通の印象でした。
部屋を出た時の私たちはもう、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていたかもしれません😂
初診の後半
そして15分ほどで呼ばれて再度入室しました。
⑧排卵検査薬の有効な使い方
このクリニックでは基礎体温表と排卵検査薬をうまく使っていくと先ほど書きましたが、この排卵検査薬の使い方について詳しく説明されました。
一般的に、排卵日付近に排卵検査薬を用いて(強い)陽性反応が出るのを確認します。陽性反応確認後は通常再度排卵検査薬を(ラインが薄くなりきるまで)使うことはあまりないですよね。
私もそうです。しかし先生曰く、
排卵が実際に行われるのはこの陽性が陰性に変わった時に排卵する
とのこと。
つまり、排卵日検査薬の使用は陽性反応がでて終わりではなく、継続して使用し、陰性に変わったこと(ラインがなくなったこと)を確認することが極めて重要であると説明されました。
陰性に変わってからも仲良しを継続することで、より妊娠の可能性を高められるということでした。
これには「へ〜」と頷いてしまいましたね。
先生曰く、
「何度も排卵検査薬を使うのは、主婦感覚的にもったいないという意識が働きがちですが、不妊治療を長く続ける方が金銭的にもったいないので、排卵前後はどんどん使いましょう」
と強く勧められました。
ちなみに私は(安い)海外製の排卵日検査薬を使用しているので、今後はガンガン使ってみようと思います😎↓
⑨血液検査を実施
当日は問診のほかに血液検査も行いました。
血液検査の結果は次回受診の際に判明します。
ちなみにKクリニックは、初診やエコーを使う卵胞チェック以外は予約なしで通うことができます。
⑩インターネットなどで不妊の勉強をしすぎない
不妊が長引くと不安になってついついインターネットでいろいろと深夜にまで検索してしまうことが多くなる。このことでより妊娠を遠ざけていることを認識すべきだ。
と、不妊について勉強していて、さらにブログを書いている私たちからすると、かなり耳の痛い話をされました。。。
ただ、この発言の真意としては、インターネットで不妊治療について勉強することが悪いという訳ではなく、深夜まで検索することがいけない、過剰な情報の詰め込みは精神衛生上の観点からも良くない(最低限の知識を学ぶことは悪いことではないが)と私たちは理解しました。
深夜まで起きているとホルモンバランスを崩すし、溢れる情報を際限なく調べることで不安が増して精神衛生上よろしくないと。
インターネットで検索するなら、旅行やグルメなど、楽しい気持ちになる明るい話題にしましょうと諭されました。
たしかにそうですよね。。
でもやめられないんだよな、、w
⑪東洋医学(漢方&鍼灸)について質問してみた
せっかくなので、先日始めた東洋医学(漢方&鍼灸)について質問してみました。
と、東洋医学自体を反対はしていないようでしたが、毎月かかる金額がでかすぎる、処方後の効果の検証ができないのでお勧めしない、といった感じでした。
もう、いろんな先生がいていろんなこと言って、いろんな考え方があって・・(汗)
かなり気持ちが揺らぎましたが、先生の助言も参考にしつつも悩んだ挙句、東洋医学はやっぱり気持ち的な部分もあり継続しようと思ってます。
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Kクリニックお会計
初診・カウンセリング・血液検査代金
合計 7,760円
Kクリニック通院合計:7,760円
あぁまた1万円近く使ってしまった。。
「いやいや自分が望んだんだろ!」とつっこまれそうですが、意味のない落ち込みって不妊治療あるあるですよね〜。
だってお金めっちゃ使ってるもーん😭😂
Kクリニックの初診の感想まとめ
今回の初診(カウンセリング)内容をざっくりまとめると、
・このクリニックの考え方の説明
・人工授精2回陰性。ここらへんで迷う人は多い。一度不妊治療を離れるいい機会→ステップダウン
・不妊治療クリニックは基礎体温を見ないところが多いけど、本来基礎体温表はすごく大事なもの
・タイミング法で妊娠できる不妊治療者は本当は潜在的に多くいる
・基礎体温のつけかたについて
といった感じかなぁ。
先生の考え方や方針はとても共感できるのですが、通い続けるかどうか少し迷っている部分はあります。
事前に読んだ本の印象からすると、先生自身も不妊治療で悩んでいたと書いてあったし、正直もう少し
私たちの話をゆったりじっくり聞いてくれるカウンセリング
を期待していたのは確かです。
今回受診してみた感想は、私たちの話を聞いてくれるというよりは、先生の考えや進め方を一方的に説明されるというもので、カウンセリングといえばカウンセリングですが、もうちょっと話しを聞いてほしいなぁと思ってしまったのも正直な感想でした。
私がビビりなだけで、もっと突っ込んで聞けばいろいろとアドバイスしてくれたのかもしれませんが(でも突っ込みにくい雰囲気満載)。
もちろん意味のないことではなかったですよ。
本来は内科専門の先生にも関わらず不妊治療に非常に精通されていて、後日メーリングリストに登録すると不妊治療についての記事が毎日送られてきますし、研究熱心さはとても伝わってきます。
と答えた私たち。
それにしても不妊治療って、先生によって言うことも違うし、先生の個性もあるし、お金もかかるし、本当に迷います。悩みます。
当初、
Kクリニックめっちゃいい!
ここならリラックスして妊娠できそう!
と期待していたイメージや感触は結局得られなかったのですが、漢方と鍼灸で体を整えている今はタイミング法での妊活なので、金銭的にもそれほど負担にもならないし、組み合わせとしても悪くはないと思うので、最低3ヶ月くらいは通ってみようかなと思います。
次回は超音波検査(経膣ではなく、お腹の上からエコーを当てて検査する経腹エコー)を勧められて予約しました。
この経腹エコーで今の子宮の状態を細かくチェックするみたいです。
どうにかこのクリニックでもいい方向に持っていくことができないかな。
また診察の結果や感想などをシェアしたいと思います(^^)
妻
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