国内で「青の洞窟」というと、沖縄本島の恩納村にある真栄田岬の”青の洞窟”が有名ですが、なんと伊良部島にも青の洞窟があるんです。
伊良部島の佐良浜漁港にある「ゆうむつ」が主催する青の洞窟ツアーを体験してきたのでシェアします。
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「ゆうむつ」について
ゆうむつは、伊良部島の佐良浜漁港にある様々なマリンツアーを提供している会社です。
伊良部大橋ができる前は、宮古島⇆伊良部島間の連絡船も請け負っていたのだとか。まさに伊良部の海を知り尽くしたプロ集団。
中はこんな感じ。
スタッフの方々はイケメンで人柄も優しくて男前です。
ゆうむつ主催のツアーは色々あるのですが、「青の洞窟」は全てのメニューに組み込まれています。
やっぱり伊良部島観光では外せないスポットなんですね。
ゆうむつの店舗には、2つの更衣室とシャワーがついています。また、船にもトイレが完備されています。この設備は伊良部島の観光ガイドの中でトップクラスだそうです。
ちなみにこの「ゆうむつ」は、伊良部の方言で「福をもたらす」という意味なんだそうです。素敵な由来ですね。
青の洞窟&神秘の洞窟スペシャルツアーを体験してきた
ゆうむつの数あるメニューの中で、今回私たちは青の洞窟&神秘の洞窟スペシャルツアーに参加してきました!
このツアーは、
- 青の洞窟(及びその周辺のサンゴ礁)のシュノーケリング
- シーカヤックで洞窟めぐり
が組み込まれたツアーです。時間や料金は、
- 時間:8時半〜昼過ぎ(大体4時間位)
- 料金:12,000円/人(昼食付)
でした。
昼食はゆうむつと同じ佐良浜漁港内にある「魚市場いちわ」でとります。ただ、前日にこのお店で佐良浜そばを食べていた私たちは、別のところで昼食をとりたかったので、昼食は辞退しました。
なので、昼食代を引いてもらい最終的に11,000円/人でした。
更衣室でウエットスーツに着替えます。(レンタル一式も全てセットに組み込まれています)
手袋や水中用の靴、シュノーケリングセット(マスク&シュノーケル&フィン)、ライフジャケットなどが配られ、いざ乗船!
ポイントに着くまでの船の上では、マスクやシュノーケルの着用の仕方や泳ぎ方、休み方、息の仕方などを丁寧に教えてくれます。
ちなみにこの日は曇りでした。(この日も予報は雲ひとつないピーカン晴れだったので、ネットの天気予報は本当にあてになりませんよ〜!逆も然り!)
そうそう出発まで少し時間があった時に、ガイドさんたちに晴れと曇りでは青の洞窟や珊瑚の見え方がどう違うのか聞いてみたところ、
「そんなに大きくは変わりませんよ。特に青の洞窟は洞窟なのでもともと暗いし。僕たちは曇りだったらどこに観光行っても微妙だし、だったらあんまり晴れの日と変わりない海の中で遊べ!っていうスタンスですね〜。」
と教えてくれました(半分営業かもしれませんが)。
曇りか〜、とちょっとだけ落ち込んでいたけれどこの言葉で「確かに」と思えたし、なにしろ曇りでも結果的に大満足の内容でした!
なので、多少の曇りなら入ってしまったほうがいい!海はそれでも大変綺麗でした(もちろん晴れの方がさらに綺麗なんでしょうが)。
シュノーケリングをしながら青の洞窟へ
青の洞窟周辺までは、佐良浜漁港から5分ほどで到着します。
ガイドの丁寧な説明を聞いた後、いよいよ海に入り泳いで青の洞窟に入ります!
私たち、ビーチで遊ぶことはあってもこういった深いところに浮かぶのがかなり久々だったため、ちょっとドキドキ・・・
あっ、でもウェットスーツとライフジャケットで完全に浮いていられるので全然怖くない!また、フィンを装着しているのでグイグイ進む進む!
昨年は猛暑&台風が来なくて、海水温が長期間高止まりした為、サンゴはほとんど死滅してしまったそうです。回復には数年かかるとのこと。本来の美しいサンゴは見られないのは残念ですが、魚は十分にいるので問題なく楽しめますよ!
緊張しつつゴーグルで水中を見てみると・・・綺麗すぎる!!!感動〜!!
※ゆうむつさんは水中の写真をたくさん撮ってくれます。後で空き容量のあるメモリーカードなどを渡せば、自分たちの写真やその時出会えた風景、魚の写真を無料でもらうことができて、これは嬉しい!
少し泳ぐことに慣れたら、いよいよガイドの後をついて青の洞窟にエントリーします。
青の洞窟の入り口はちょうど人が一人入れるくらい。若干波があるので、岩場に気をつけながら慎重に入ります。
洞窟の中は確かに暗い。ガイドさんが海中電灯を照らしながら、洞窟内で生きる魚の説明をしてくれる。この日は見れなかったけど、ウミヘビもいるみたい(ウミヘビに咬まれたらまず助からないので、絶対に刺激してはいけません。超猛毒を持つ危険な生き物です)。
洞窟の奥行きは全長20メーターくらいかな。奥まで進みどんつきでみんなで記念撮影。
そしてここでガイドさんが、
「はい!これが青の洞窟です。全然青じゃないですよね〜!?」
と参加者に投げかけてきます。
確かに、洞窟に入れたのは感動だけど、「青」では全然ない😅
はて?何をして青なのかみんな不思議がっていたところ・・・
「水中から今入ってきた入り口を見てみてください!」
んん?水中、よっし、とみんなで水中に潜り入り口を見てみると・・・
青い〜!!!めちゃめちゃ綺麗!なるほど・・・!
太陽の光が水中を通って洞窟内に入るとこのように青く見えるそうなんですが、ものすごく神秘的な色合いです。
この景色は伊良部島に行ったら是非とも見て欲しいですね。
こうして青の洞窟アタックは終了。すっごく面白くてスリリング、そして綺麗だった〜!
この日は4月前半という時期もあってか私たちチームだけしかいなかったけど、トップシーズンになるとやっぱりかなり混み合うとか。
混みあったら青の洞窟の入り口に人の足がたくさんあって、かなり見にくくなっちゃうそうです。可能ならトップシーズン以外がオススメです。
春先(特に4月)は天気も風向きも変わりやすいので、突然北風が吹いたりすると出港できない場合があるとか。なので、曇りだから明日に延期とかしても、もっと天気が悪くなる可能性もあるので、欲張らずに行ける時に行った方がいいです。本当に天気は読めないので
様々な珊瑚&お魚スポットをシュノーケリングで堪能
青の洞窟を堪能した後は、ガイドおすすめのシュノーケリングスポットを泳ぎながら回ります。
その際、ライフジャケットがあると全く潜ることができないので、ある程度泳ぎに慣れてくるとライフジャケットが邪魔になってくるんですよね。
なので、いける人はライフジャケットを脱いでその先に進むこともできます。
繰り返しになりますがウェットスーツ自体にも浮力があるので、ライフジャケットなしでもそんなに辛くはないです。ライフジャケットがないので頑張れば2〜3m位は潜れちゃいますので、これぞシュノーケリング!という感じがより味わえて楽しいです😊
また、いざという時はガイドさんが浮き具を持っているので安心ですよ。
ライフジャケットを脱いで流れに身を任せながら進んで行きます。
ドリフトシュノーケリングといって、A地点でエントリーし潮の流れに身を任せながらシュノーケルをします。気がつくとA地点から遠く離れたB地点まで流されています。しかし、潮の流れを読んでそこにすでに先回りした船がいてくれるので、フィンキックにそんなに体力を奪われず、海の景色に集中することができます。
だいぶサンゴが減ってしまった影響でクマノミスポット(ガイドさんは「クマノミマンション」と呼んでいました)も減ったようですが、わずかなスポットをガイドさんが教えてくれました。
ニモだ!かわいい!
クマノミはイソギンチャクの周りでしか生きられないんですって。イソギンチャクの触手には毒があって普通の魚は近づけませんが、クマノミには免疫があるのでそこに入ることによって身を守られているとか。
ガイドさんがその都度丁寧に説明してくれて、ただ回るよりももっと楽しくなります(海の知識はさすがにプロです)。
そしてガイドさんの話し方がまた素敵なんですよね〜。
あ〜、この方たち本当にこの海と仕事が好きなんだな、ということが本当に伝わって来ます。
こんな感じでけっこう長い時間、シュノーケリングを楽しみました。
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シーカヤックに乗り換え、神秘の洞窟群を回る
シュノーケリング後はシーカヤックで神秘の洞窟を回る、盛り沢山なスペシャルコース。
今まで一緒だった団体さんはその洞窟のみだったみたいで、ここでお別れです。我々はシーカヤックに乗り込み、漕ぎ方や方向転換の仕方などの説明を受けます。
シーカヤックで重要なのは後ろの席に座る人らしく、女性や子供は前に座るそうです。
出発!ガイドさんに着いて神秘の洞窟を3つめぐります。
写真で見るとめっちゃ曇ってるなぁ。生で見るともっと海綺麗なんだけどな〜。
自然が作り出した3体の仏様が鎮座する「竹越の仏」
この洞窟の頭上には、仏のように見える像が3体あるのですが、これは大自然が長い年月かけて造り出した天然のもの。
鍾乳洞などで上からツララのように伸びるやつの逆バージョンです。ポタポタとサンゴが溶けて長年かけて堆積して盛り上がったものらしいです
しかも仏みたいな形になるなんて、なんて神秘的な・・・しかも3体も。
神秘的な像を前に一同手を合わせました(もちろん授子祈願を・・・)。
海賊が財宝を隠したとされる洞窟「黄金守」
その昔、海賊が金品財宝を隠したと言われる伝説の洞窟(写真撮り忘れた〜)。その為「黄金」守と言われています。
海賊がなぜここに財宝を隠したのか?
実は、伊良部島の地形が関係しているとのこと。伊良部島は珊瑚に囲まれた島で、周囲は遠浅の海です。ですので、大型船は浅すぎて入って来れません。島に近づくには小舟で接岸するしかないんですね。この地形を海賊は逆手にとったと言われています。
そう簡単に敵は侵入できないだろうと。だからココに宝を隠そうと。
この洞窟にたどり着くにはたった一つのルートしかないようです。サンゴが一部途切れていて、深くなっている部分があるそうな。確かに侵入経路を絞れれば、戦う時に有利ですもんね。まさに天然の要塞です。納得です。
と、海賊の財宝伝説がある一方で、もう一つの由来として有力なのが、この洞窟で漁師たちが暖(焚き火)をとっていて、池間島から見ると黄金色に輝いていたから「黄金守」とされたという説も。
龍神様が眠る超パワースポットの「大龍門」
伊良部島最大の洞窟「大龍門」
なんでも龍神様が住んでいるのだとか。ここは最近まで立ち入りが禁止されていた場所だったみたいです。
ここに入れるのは神の使いとされる女性たちだけで、毎年ここに篭ってお祈りを捧げたとか。とても神聖な場所らしいです。
この洞窟の中は左右に大きなくぼみがあるのですが、左側は上陸してもいいのですが、右側のくぼみは龍神様がいるとのことで、絶対に入っては行けないと言われました。
私たちはわかりませんでしたが、ガイドさん曰く、霊感の強い人は龍神様の説明や侵入しないようにとの注意をする前に
「ここ何かいる!ものすごいパワー!倒れそう!」
と近づけなかった人もいたよ、と。霊感のある人は何かとてつもないパワーを感じるらしいです。
洞窟内の水は、地下水が湧き出していて一層綺麗でした。
伊良部島なら「ゆうむつ」が間違いない
こうして大満足なツアーが終了。コース時間は大体4時間弱でした。内容が濃いので、もっと時間経ってるかと思ったほどです。
本当に大満足なコース、また優しくて親身なガイドさん。これで一人11,000円はかなりコスパよし!伊良部島の海レジャーはゆうむつがオススメです。
次回は、日本最大級のサンゴ礁がある「八重干瀬(やびじ)」ツアーに絶対行こうと思います!もし伊良部島に行くなら、ゆうむつのツアーを検討してみるといいですよ〜
※ゆうむつの主なメニューや料金は「ゆうむつ公式HP」で確認ください。
妻
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