※ネタバレありです。ご注意ください。
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目次
隣の家族は青く見える第8話ストーリー(あらすじ)
主要キャストと相関図

引用:フジテレビ「隣の家族は青く見える」より)
【不妊治療中カップル】
五十嵐奈々(深田恭子)
→スキューバダイビングインストラクター
五十嵐大器(松山ケンイチ)
→玩具メーカー勤務
【子供を作らない事実婚カップル】
杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)
→ネイリスト
川村亮司(平山浩行)
→バツイチのスタイリスト
【幸せを装う夫婦】
小宮山真一郎(野間口徹)
→元商社マン。現在失業中(失業していることは妻しか知らない)
小宮山深雪(真飛聖)
→真一郎の妻。2児の母
【LGBTのカップル】
広瀬弥(眞島秀和)
→コーポラティブハウスの建築士
青木朔(北村匠海)
→バーテンダー
【第8話あらすじ】
子連れをメインターゲットとするアウトレットモール建設プロジェクトに携わる大器は、子供のいない自分が企画することへの違和感を感じていた。一方、同僚からは冷ややかに見られてはいるものの上司の理解を得られた奈々は、とうとう体外受精にステップアップする。そして結果はなんと、一発妊娠。二人は抱き合って喜ぶのであった。
受験をしないという娘に手をあげようとする深雪を止めるちひろ。幼少時代に母親から虐待を受けていたちひろは必死に「手を上げないで」と深雪とまたも言い争いに。後日、じょじょにママになり始めたちひろは、サプライズで亮太の誕生日をお祝いするため、喧嘩の仲直りも兼ねて深雪にケーキの作り方を教えてもらう。しかし、お祝いされた亮太はまさかの大激怒!「誕生日なんかじゃない!今日は母の命日なんだ!」と手作りケーキを払いのけ出て行く。そんな事情があったことを知らないちひろは亮太を追いかけ必死に謝る。亮太は仕事で誕生日に一緒にいられない母に「お母さんなんかいらない!」と放った言葉が母と交わした最後の会話であることをずっと心の中で後悔していたのだ。そんな心の傷を抱える亮太へちひろは優しく寄り添い、さらに家族の絆を強めていくのだった。
「人間いつ死ぬかわからないからやりたいことをやっとけ」と、亡くなった母からの言葉を優香に教えた亮太。それを聞いた優香は自分の気持ちに向き合い、ダンス部がない私立中学への受験をやめると勇気を出して母 深雪に告げる。一方、夫 真一郎も深雪の反対をよそに塾の講師として人生のやりがいを見出していた。そんな二人を目の当たりにし、自身の幼少期を思い出す深雪。出来の良い兄と比べられ、褒められることなく育った深雪が唯一褒められたことは「子供を産んだこと」。娘たちはそんな母親と自分をつなぐ「架け橋」であり唯一の心の支え。だからこそ深雪は、そんな自分の人生とも言える娘たちを守りたい一心で鬼嫁・教育ママにならざるを得なかったのだ。しかし、真一郎は離婚して娘たちを連れて出ていくと言い出し・・・。
朔は、ゲイであることを告白し母とギクシャクしている広瀬に「もう一度話しあったら?やる前から諦めてどうすんの」と理解を得られる努力をすべきと背中を押すも、広瀬はかたくなに母との連絡を拒む。高卒認定試験というハードルに挑む朔としては広瀬にも頑張って欲しいという気持ちがあるのかもしれない。朔は受験に向け、真一郎が講師を務める区の塾に通い猛勉強を続ける。受験当日の朝、広瀬はカツ丼を作って朔を送り出すのであった。
立場で違う価値観。理解よりも想像力と思いやる気持ちが必要
今回は立場によって異なる物事への見方や価値観を描いている点が印象的でした。
- 職場での不妊治療への理解と偏見
- 大器の仕事での葛藤
- 変化に対応する母聡子の言葉
職場での不妊治療への理解と偏見

前回、奈々が職場で不妊治療をしていることを告白しました。
そんな奈々に対して、同僚の女性たちがこんな風に陰口を叩きます。
「ぶっちゃけ迷惑だよね。妊娠とか不妊治療とか。文句言うとこっちが悪者みたいになるし」
「子供関係のことって配慮されて当然って空気あるよね」
「子供作るのも子供欲しいのも勝手だけどさ」
これって確かに当事者じゃなければわからない部分でもあるし、その立場立場での正義や理屈があるのもわからないわけではないので、難しいとこですね。
ただこの同僚に対して、上司が
「お前ら想像力が足りないよ!いつ自分がその立場になるかわかんないんだよ」
と諭すところは納得です。
理解されれば一番良いけど、全ての人が同じ考えや思いを共有し納得することは不可能。必要なのは、互いに想像力をもって思いやることだと思いますね。
大器の仕事での葛藤

大器は、妊活を始める前までは
- 独身者
- 既婚者
- 子供がいる家族
- 子供がいない家族
これら全ての人たちは共存できると考えていましたが、長引く不妊治療を経験してそんなものは「きれいごと」なんじゃないかと葛藤します。
子連れをメインターゲットとした自分が企画したモールに奈々を連れていく自信がないと。
「子供のいない自分は企画者として不適格なんじゃないか」
ではなく、
「奈々を連れていく自信がない」
と大器は複雑な心境の根本をそう言うのですが、個人的にこの部分に男女の違いがあるように思います。
大器が女性だったら前者の理由になると思うんですよね。夫を連れていく自信がないと思うなんて少ないかと。
その理由って
- 男は妊活において無力
- 男は子供の有無に劣等感を感じない
ってかなり乱暴ですが、こんな感じかなって思います。
もちろん男も妊活の当事者ですけど、こと妊活に限ってはやはり女性に比べ男は無力。よって妻を見守ることがほとんどです。
また子供がいるいないによる他者との違いに、男って劣等感(という表現が適切かわかりませんが)をあまり感じないと思うんですよね。
だから「奈々を連れていく自信がない」という言葉が出るんだろうし、この言葉をさらに深くつきつめると「自分は大丈夫だけど奈々を連れていく自信はない」ということなのかなと思います。
地位、お金、才能の差に感じる劣等感に比べて子供がいるいないの差って、男は女性に比べてそれほど重要視していないように感じます。二人が幸せならそれでいいじゃんって。
ちょっとうまく言葉にできないですが。
変化に対応する母聡子の言葉

琴音の気持ちを知った聡子は一転、琴音の娘への教育方針を尊重します。
そんな180度意見が変わった母 聡子に大器は
とツッコミます。
とムッとする聡子の言葉を聞いて、職場での同僚たちの会話を思い出した奈々は、
と自分に問いかけます。そんな奈々に聡子は
と。
不妊治療に限らず、人生を歩むにつれ立場は変わっていくもの。その時々での立場の考えに支配されすぎるのではなく、自分を俯瞰して冷静に見つめる視点を持たないといけないなと思いますね。
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体外受精は特別なことではない
今回、とうとう体外受精をしましたね。
- 手術室が明るい
- 奈々が痛みに強い
- 新鮮胚移植
- 奈々の卵は5AB
- hCG反応で妊娠確定
などなど、妻と二人でツッコンでいました。
妻曰く、NACの手術室はあんなに明るくないし、局所麻酔の採卵であんなに平然としている奈々は痛みに強すぎだし、ET10でhCGの反応だけで「妊娠おめでとうございます」は気が早すぎるでしょ〜とのこと。
「着床していますよ」くらいでとどめておくのがリアルではとゴニョゴニョ言っていました。
奈々は刺激周期での体外受精で自己注射を打っていました。ぽこ家は自然周期&低刺激周期なので自己注射はないですが、大器が怖がっているのはすごくわかりますね。自分も注射はほんとうに昔から嫌いなので・・・。
え、いきなりすげー巻くじゃんw#隣の家族は青く見える
— ぽころぐ@HR周期で春よ来い (@pocolog) 2018年3月8日
最後はかなり巻きましたが、体外受精まで描くドラマってすげーなーって思います(当事者だからでしょうが)。
でもこのドラマの体外受精へステップアップする五十嵐家の様子を見て、一般の人たちに「体外受精を含む不妊治療は特別なことではなく、身近にあるもの」だと感じてもらえたら良いなって思います。
今、不妊治療をしている方だけでなく、これからもしかしたら同じように悩むことになるかもしれない方々が、今のうちにこういったドラマで不妊治療の現実を知っておくことで、不妊治療は特別ではないと心理的なハードルを下げることにつながれば良いなと思います。
まとめ
体外受精で無事妊娠に至った奈々。ただ現段階では妊娠確定というより、hCG反応が出た(着床した)という段階だと思うので、胎嚢確認や心拍確認までは心配な部分もあります。
現在第8話。あと数話残っていますのでこの後の展開はどうなるんでしょうか?
次回予告では奈々が大気に宛てた手紙に「大ちゃんごめんね」との意味深な一文があります。これは何を意味するのか?気になるところ。
また、個人的に好きな真一郎が今回はちょっと残念でした。
いきなり離婚切り出すとか、ちょっとわがまますぎやろ(笑)。逆に深雪の真意を知って好感をもってしまいましたね。
そんな離婚の危機に瀕している小宮山家も気になるところです。
では、また来週書きます。

夫

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