※ネタバレありです。ご注意ください。
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目次
隣の家族は青く見える第6話ストーリー(あらすじ)
主要キャストと相関図

引用:フジテレビ「隣の家族は青く見える」より)
【不妊治療中カップル】
五十嵐奈々(深田恭子)
→スキューバダイビングインストラクター
五十嵐大器(松山ケンイチ)
→玩具メーカー勤務
【子供を作らない事実婚カップル】
杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)
→ネイリスト
川村亮司(平山浩行)
→バツイチのスタイリスト
【幸せを装う夫婦】
小宮山真一郎(野間口徹)
→元商社マン。現在失業中(失業していることは妻しか知らない)
小宮山深雪(真飛聖)
→真一郎の妻。2児の母
【LGBTのカップル】
広瀬弥(眞島秀和)
→コーポラティブハウスの建築士
青木朔(北村匠海)
→バーテンダー
【第6話あらすじ】
前回、奈々から「妊娠・出産は奇跡」と諭された琴音は、自身の娘に奈々から一文字もらい、ハワイ語で「奇跡」を意味する「真奈(マナ)」と命名。忙しい育児の日々がスタートする。しかし、育児ストレスから「子供なんて欲しくなかった」と奈々の目の前で泣きじゃくる琴音。不妊治療をしていることを大器から聞いていた母聡子はそんな琴音を「子供が欲しくてもできない人もいるのよ!」と激しく叱責。そんな複雑な状況の中、奈々は人工授精4回目に挑戦するもまたも陰性。なかなか授かれないもどかしい日々は、じょじょに夫婦の関係もむしばんでいく。
前妻の子供を受け入れ、引っ越しを諦めたちひろ。仕方なく同居生活をスタートさせたものの、亮司はちひろそっちのけで息子にデレデレ。そんな甘やかして育てる亮司にちひろは不満タラタラ。しかも息子はスマホとヘッドフォンを肌身離さず、自分の部屋にこもりっきりで全く心を開かない。そんな息子に戸惑いながらも奇妙な同居生活を受け入れる(?)ちひろであった。
ダンスに夢中で成績を落としている娘 優香。塾の講師から「志望校への合格は難しい」と宣告される母深雪。焦った深雪は家計が苦しい中、さらなる高額な追加受講を決断する。その頃母の心配をよそにダンスに熱中する優香。そんな娘の姿に奮起した真一郎はボランティア講師になろうと決意し、深雪に相談しようとするも、「塾に追加受講料払ってお金がない。早くしっかりとした職業について」と機先を制され、ボランティアという不安定な職種につきたいという希望を打ち明けられずにいた・・。
独立した広瀬を支えようと、普段なれない家事をこなそうと努力する朔。いつかは一緒になれると一縷の望みを抱く朔は、ある日骨折した広瀬の母のお見舞いに会社の後輩と偽って強引についていく。好きな人の家族を見たい気持ちと、広瀬が母親に対してゲイであることを打ち明けてくれるのでは、との淡い希望を抱いていたのだが、母親からは「早く結婚してくれ」「早く孫が見たい」と冷酷な現実を目の当たりにする。帰宅後、母を悲しませたくないとの思いで自身のセクシャリティを隠し続ける広瀬に苛立つ朔。二人の未来はいまだ不透明なままである。
他人の赤ちゃんを抱く辛さ

不妊治療で悩む前は他人の赤ちゃんのことを「可愛いな〜」って思えても、なかなか授からなくなるとそういった感情が難しくなってくることがあります。
なんていうか・・違う感情が邪魔して素直に可愛いって思えない時があるんですよね。。
もちろん抱っこすればやっぱり可愛いなって思うけど、それと同時に自分の子供を抱っこしたいって思いが強くなるのも事実。
他人の赤ちゃんが可愛いって思えるのって、自分も満たされているからこそ思える部分もあると思うんですよね。夫の自分でそんな感じなので、妻はその数倍辛いんだと思います。
奈々も4回目の人工授精に挑戦する中、赤ちゃんを抱いた時は複雑な表情をしていました。
これ結構辛いね。大器、下向いちゃってたし。
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不妊治療は仕事との両立が難しい

ホルモンのバランスなどを診ながら診察のスケジュールが決まっていくクリニックの通院は、ほんとうに調整できないもの。
そんな不妊治療の中で直面するのが、
仕事との両立
突然休まざるを得ない状況って結構あるし、かといってその休む理由も明かせない。
周囲からしたら
- サボっているんじゃないか
- やる気ないんじゃないか
って思われることもあるかもしれません。
今回奈々も、シフト変更の依頼に全て応じることができず、上司から
「やる気ないならやめてもらっていいんだよ」
と厳しい言葉を投げかけられます。
「正直に不妊治療を打ち明ければ済むはなし」っていう人もいますが、特に女性はそう簡単な話ではなく、話したら話したらでまた別の弊害も出てきたりしますし。
我々は、ある程度薬でコントロールできる ”刺激周期” ではなく、”自然周期” での治療なので、事前に通院が確定しないことも多く、妻も仕事との調整には苦労しています。
この部分は、大なり小なり不妊治療者であれば直面する現実的な悩みと言えますね。
「結婚=孫ができる」の図式は必ずしも成り立たない

ゲイであることを隠している広瀬は、母親から
「生きているうちに孫を見たい」
と言われるのですが、その願いを叶えることはできません。
親の気持ちもわかりますが、仮にゲイじゃなかったとしても、結婚すれば必ず子供ができるとは限らないもの。
結婚=子供ができる
という図式は完全なるイコールではなく、その図式が成り立たないことは自分たちが今身をもって感じているところですね。
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悩みの向こう側を想像することも必要

育児のストレスから琴音の感情が爆発するこのシーン。






と奈々の胸中を思って、誰に対してかはぼかしながら謝れと叱責する聡子。
そんなやりとりを見ていた奈々は、聡子が自分が不妊治療をしていることを知っていると悟ります。

育児のストレスと不妊治療の辛さを比べることはできませんし、どっちがどうだこーだって決めつけることもできません。
でもこういうシーンを見ると、自分の悩みの向こう側には、また違った悩みを持っている人がいるかもしれないと思う ”想像力” が必要だなと感じますね。
その瞬間は、他人のことまで考えるなんてできないし、そこまで出来た人間になるのは難しいですよね。でも、そういった意識を頭の片隅に持つことって、結局最後に自分を救うもののような気がします。
不妊治療は努力しても結果を約束されるものではない
4回目の人工授精が陰性で落ち込む奈々が言います。

いつか必ず授かれるのなら、いくらでも努力するし、いくらでも頑張れる、と。
これ、ほんとそう思いますね。
大器も、会社で上司から「努力が足りないから出来ないんだよ!」と、見当違いな理由で不当に怒られている部下を見て、


と、意味深にポロっとつぶやきます。
不妊治療の究極の辛さって、まさに
先が見えないこと
なんですよね。
ゴールが先に見えていれば、いろいろなことを適正に配分することが出来て、モチベーションを保てるんですけどね。
お金のことも大事ですけど、それよりも
- ゴールの方角
- ゴールまでの距離
- ゴールまでにある明確な障害
これらがわからない。
すこしでも自分がいる位置や、その先の道筋をクリアにするために、時間とお金と精神をすり減らしながら取り組むのが不妊治療だと感じています。
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まとめ
第6話では、
- 悩みはそれぞれで比較は出来ない
- でも他者への想像力は大事
- 努力が報われない現実もある
- 不妊治療は先の見えない迷路
といった点が印象的でした。
長引く不妊治療で、普段はポジティブな大器ですらも
- 夫として何も出来ない辛さ
- でも明るく振る舞う違和感
的な部分が重荷になってきているのか、じょじょに暗くなってきてます。

しかも最後は美女のいるマンションの一室に入っていくシーンで終わるという、なんとも意味深な展開。

浮気か?と思わせる狙いでしょうが、大器が一礼して入室している点から、おそらく心理カウンセラーだったり、漢方医や鍼灸師とかだったりするのかなぁって思います。
まさかここで浮気したらある意味炎上して、視聴率あがるかもしれませんけどね(笑)
今回、人工授精4回目も陰性に終わり、次回はいよいよ高度不妊治療へステップアップとなるかもしれません。
では、また来週書きます。

夫

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