隣の家族は青く見えるの第3話、面白くなってきましたね〜。
今日は自分がレビューしたいと思います。
※ネタバレありです。ご注意ください。
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目次
隣の家族は青く見える第3話ストーリー(あらすじ)
主要キャストと相関図

引用:フジテレビ「隣の家族は青く見える」より)
【不妊治療中カップル】
五十嵐奈々(深田恭子)
→スキューバダイビングインストラクター
五十嵐大器(松山ケンイチ)
→玩具メーカー勤務
【子供を作らない事実婚カップル】
杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)
→ネイリスト
川村亮司(平山浩行)
→バツイチのスタイリスト
【幸せを装う夫婦】
小宮山真一郎(野間口徹)
→元商社マン。現在失業中(失業していることは妻しか知らない)
小宮山深雪(真飛聖)
→真一郎の妻。2児の母
【LGBTのカップル】
広瀬弥(眞島秀和)
→コーポラティブハウスの建築士
青木朔(北村匠海)
→バーテンダー
【第3話あらすじ】
今周期よりクロミッドを処方されタイミングにいそしむ五十嵐夫妻。薬の影響からかいつもよりイライラする奈々におののく大器。そんなクロミッド服用のかいあってか生理が3日ほど遅れ、さらに立ちくらみや吐き気症状も伴って、いよいよ妊娠か?と期待が高まる。さっそく妊娠検査薬を購入し試そうとするもその前にリセットしてしまい、あえなく撃沈。不妊治療の経済的負担もさることながら、精神的辛さが奈々に重くのしかかってくる。そんな落ち込む奈々に優しくよりそう大器。夫婦の絆はより深まっていく・・・。
「父親としての責任がある」と前妻との息子を引き取る意思を伝えてきた亮司に、「婚約者としての責任は?」と、息子を引き取るか、離婚するかの2択を迫るちひろ。「息子を引き取らない選択肢はない」と言われショックを受けたちひろは離婚を決意。後日、なりゆきで奈々宅を訪れたちひろは、奈々が買った妊娠検査薬を偶然見つけてしまい、互いに秘密を打ち明けることに。「なぜ(亮司は)私をもっと説得して引きとめなかったのか?」と離婚の最大の理由を奈々に吐露するちひろ。それに対し奈々は「好きだからだよ。好きな人に苦しい思いをさせるのは一番辛いこと」と亮司の真意を推し量る。そんな奈々の言葉に気持ちが揺れ動くちひろ・・・。
日中は図書館で時間を潰しながらいまだ求職中の真一郎。ある日、娘の優香は、母親に内緒で友達とダンスについ熱中してしまい門限を破ってしまう。教育ママで過保護な深雪はそんな優香を叱責。ほんとうは塾や習い事ではなくダンスがしたい優香だが、怖い母親にそんなことを言えるはずもなく・・・。一方、過保護な深雪はコーポラティブハウスに住み着いて長い朔について広瀬に「いつまでいらっしゃるの?だって正式な住人の方ではないから・・」と詮索するのであった・・・。
奈々にキスの現場を目撃され、その後深雪にまで朔のことを詮索されて焦る広瀬。一方マイペースな朔は中庭でガーデニングをする奈々とじょじょに親しくなっていく。ある日朔は、家の前で倒れた奈々を助け、彼女の自宅のベッドまで運び介抱する。そんな様子をタイミング悪く帰ってきた夫の大器に目撃され殴りかかられるも、自身がゲイであることを告白し難を逃れるのであった・・・。
排卵誘発剤のクロミッドって何?

今回出て来た、奈々が服用を始めたクロミッドについて一応説明を。
排卵誘発剤とは、読んで字のごとく排卵を誘発する薬です。
不妊治療者ならもうお馴染みの薬といっていいでしょう。
このクロミッドに含まれる成分は「クエン酸クロミフェン」といい、薬名は製薬会社によって
- クロミッド
- セロフェン
- フェミロン
- オリフェン
と商品名が異なります。
このクロミッドの効果や働きを超ざっくりいうと、
卵を育てるホルモンを出させ続け、卵胞を大きくする
というもの。
クロミッドは排卵誘発剤の代表的な薬で、副作用も比較的少ないと言われています。
排卵誘発剤は、卵が育ちにくい・排卵しにくい方の卵胞の成長を促し、排卵日を明確にする目的でまず使われることが多いです(その他AIHやIVFでも使用されます)。
ほとんど副作用のないクロミッドですが、まったくのゼロではありません。
- 頸管粘液が少なくなる
- 子宮内膜が薄くなる
- 卵巣過剰刺激症候群の恐れ
- 多胎妊娠の可能性
- 吐き気、頭痛、イライラなど
今回、奈々はクロミッドを飲み始めてからイライラしてたり、吐き気をもよおしたりしていました。
おそらくこれって副作用ですね。
だって生理が3日遅れたくらいで吐き気(つわり)はちょっと、、、、ないかと(笑)
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不妊治療者目線での感想
クロミッドで眠気が半端なく寝坊。でも基礎体温はしっかり測る

これこれ。なんか我が家の朝の光景を見ているようでした(笑)
寝坊して焦って口に体温計をぶっさして基礎体温を測るとか、不妊治療夫婦の朝の風物詩。
「今日弁当なくていい?ごめんね」
っていうパターン。
あるある(笑)
不妊治療はとにかく金がかかる
現在奈々たちはタイミング数周期で計10万円弱くらいかかっているようです。
大器が「やっぱ不妊治療って金かかるな〜」と驚きますが、まさに自分もそうでしたね。
「子供つくるのにコストがかかるんだ・・」と。それまで自然にできるものだと思っていたので結構衝撃でした。
そして助成金を調べるところも共感ですね。
現在、国からは体外受精や顕微受精などの「高度不妊治療」に限って助成金が出ています。
ただ昨年から東京都はタイミング法や人工授精などの「一般不妊治療」に助成金を出すようになりました。
しかし、こちらの助成は35歳未満と年齢制限があります。

35歳を超えている奈々はその他の要件は全て満たしていましたが、結局助成対象にはならず。
(妻妻はギリギリ34歳でしたが、不妊治療を始めたのが早かったので同じく助成対象にはならず)
ちなみに助成金ではないですが、日本生命から日本で初の不妊治療保険が出ています↓
親の期待がうっとおしい(笑)
大器の母で奈々の義母が善意で子供の予定をそれとなく気にかけてくれるんですが、これが不妊に悩んでいる当事者からするとうざったい(笑)
義母のその気持ちもわからなくもないですが、ちょこちょこグサっとくる言葉を吐くんですよね。
今回は妊娠検査薬を買いにきた奈々と薬局でばったりと会うんですが、奈々が何を買ったか確認するんですよね。ちょっと怖い(面白いけど)。

妊娠検査薬を買った奈々を見た義母は、帰宅しすぐに琴音(大器の妹)にうかれて報告するんですが、
「向こうからなんか言ってくるまでなんも言っちゃダメだよ」
と、琴音は大人の対応。
こういう時、親って嬉しさのあまりいらぬお節介というか、余計なことを聞いてきたりするんですよね〜。悪気ないのはわかるんだが。。
妊娠超初期症状への過度な期待からのリセット・・・

今回、奈々は生理が3日遅れたり
高温期が続いたり
胸が張ったり痛かったり
ダルかったり眠かったり
吐き気をもよおしたり、
腰痛があったり
微熱があったり
情緒不安定になったり
妊娠超初期(と思われる)症状
が出て、クロミフェン周期(クロミッドを使う周期)の効果がもうあった!?と思いましたがあえなくリセット。結果的にクロミッドの副作用&想像妊娠でしたね。
妊娠超初期症状を調べるシーンとかもうわかるわ〜、妻やってるわ〜(笑)
生理日付近に「妊娠超初期症状」を検索しまくるのって、不妊治療者の超あるあるでしょう。
もう気がつけば深夜までPCにかじりついていたり、ベッドで寝てるかと思ったらスマホいじってたり・・。はよ寝ろや!って言っても気になって寝られないらしく(まっ気持ちわかりますけどね)。
最近は顕微受精した卵の移植前ということもあり、生理が来ることが事前に分かっているようでして、以前ほど落ち込んだりしませんが。
特にタイミングや人工授精の時は、こんな想像妊娠を本当に何十回と繰り返していました。

こんなやりとりも、日常茶飯事ですね。
だけど妻からのラインを見ると男って「妊娠できなくてショック」というよりは、「妻の気持ちが大丈夫かな」って心配になるんですよね。
松ケン(大器)の切ない感じ、わかるわ〜。

人の妊娠が喜べない。自己嫌悪におちいる妻
金と時間をかけてもできない中、他人がポンポンと妊娠していくと、
人の妊娠が喜べなくなり、
- そんな自分は最低だ
- 性格悪いから子供が出来ないんだ
- 私には修行が足りない
と、人よりも劣っていたり、足りないものがあるんじゃないかと妻もよく自己嫌悪におちいっています。
奈々も同じで、大器の妹の琴音の妊娠を素直に喜べない自分に気づき、自己嫌悪に陥っていました。
一方、男って女性に比べてこういう感情ってほとんどないんですよね。そんな精神的なとこに原因があるのなら、なんで悪人にも子供できるんだよ?って冷静に考えちゃうんです。そんなの考えすぎだよって。
でも妊娠を渇望する女性に、夫のそんな正論など正直まったく意味がないんですよね。不妊治療開始当初はこれがなかなか理解できませんでしたが、今は理解できているつもりです。
マツケン(大器)良いこと言うじゃん
今回、リセットで落ち込む奈々に対しての大器の対応が結構神です。
男の自分が見ても、
「女性が喜ぶのはこういうことか・・」
と勉強になりますね。
奈々が想像妊娠だったことが発覚(リセット)した後、
気分転換に外に連れ出し、子宝神社に行って一緒にお祈りしたり

晩御飯を作って一緒にビール飲もうとリセット祭りを開催したり

自己嫌悪になっている奈々の気持ちを肯定してあげたり

と、まぁやりおる。
そして、今回も名言がでました。
今回の名言は、琴音の妊娠を素直に喜べない自分に嫌気がさし、子供ができない辛さで泣いてしまった奈々にかけた大器の神がかった一言。
いいんだよ。良いところも悪いところもあるのが人間ですよ。
琴(大器の妹)の妊娠喜べなくて当然だって。向こうは作る予定もなかったのに何の苦労もなく妊娠してさ。こっちはこんなに必死に頑張ってんのに出来ないんだからさ。
それで喜んでたらお人好し通り越してバカだよ。
大丈夫だよ。いつか俺たちのところにも絶対きてくれる。だってこんなに待ちわびてるんだから。来ないわけないじゃん。
来なきゃ、損じゃん。
大器、神やな。
はい、見習います。
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まとめ
今回も不妊治療者目線の「あるある」が随所に散りばめられていて面白かったです。
そして、じょじょに住人同士の秘密が互いに明かされはじめてきたので、ますます今後の展開が気になりますね。
個人的には小宮山真一郎がけっこう好き。彼が今後奮起してなんかやってくれないかなぁって期待しています。お節介嫁を思いっきり叱りつけるとか(笑)
次回予告をみると、奈々の母親が登場してきてなんだかこじれそうな予感もあり。
来週の第4話を期待したいと思います。

夫

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