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アシステッドハッチング(AHA)とは
体外受精をする際に行う際に着床率を上げるために行われる。(必須ではない)
胚盤胞が透明帯と呼ばれる殻を破って脱出(ハッチング)することを補助(アシスト)する技術。具体的いうと、移植前の胚の透明帯に穴を開けたり、薄くしたりすることで、胚盤胞の脱出を容易にさせ着床を促す。
受精卵は受精後、細胞分裂を以下のように繰り返し、着床を目指す。

着床するためには、まず受精卵を覆っている透明帯という糖タンパク質でできた殻のようなものから出なければならない。これを破って初めて着床可能な状態となる。
この殻を破ることをハッチ(孵化)という。
ただこの透明帯は厚かったり、硬かったりし、必ずしも破れるとは限らない。
そこで殻が破れやすく人為的に補助(アシスト)を行うことをアシステッドハッチング(AHA)=補助孵化と呼ぶ。
どうやって補助するのか(破れやすくするのか)?
レーザーアシステッドハッチング
レーザー光線を使い、透明帯に小さな穴を開ける方法。胚盤胞が出てきやすいように徐々に穴を広げていく。この方法は透明帯だけにレーザーをあてるので胚盤胞を傷つけにくく、安全性が高いとされている。
透明帯切開法
透明帯を直接切って破る方法。顕微授精時に使用されるマイクロピペットで切開を行う。レーザーに比べ難しい技術。胚を傷つけてしまうリスクがある。
酸で溶かす方法(酸性タイロード液)
酸性帯ロードという強酸性液で透明帯を溶かす。ただ、現在では酸が胚にまで悪影響を及ぼす可能性があるとして、使用されていない。
有効性のほどは? 双子の可能性があがる?
このアシストハッチングについて、必ずしも行ったから着床率が上がるとは言えない(効果がない)というデータもあり、現在も議論が続いている。
体外受精を行う際は、しっかりと医師に相談をし、説明を受けることが大事です。

夫

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