東京都内で不妊治療クリニックが一番多い区はどこ?立地分布から色々と分析してみた

都内クリニック分布
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pocompass

東京都の不妊治療クリニック説明会スケジュールをまとめたサイトを開設しました。

2019年4月4日

ポコンパスを開設してから都内クリニック情報を毎日見ていてふと、

 

「都内でクリニックが一番多い区ってどこ?」

 

と気になったので、割とどうでも良いことですがランキングを作成してみました。

またランキングしていく中で、

 

  • 最高地価部に立地するクリニックはどこか?
  • クリニックの出店(立地)戦略とは?

 

といった下世話な疑問も浮かんだので、後半にその調査結果や考察も載せています。

読み進めて何か得られることはあまり無いと思いますが、ご自身のお住まいや勤務先など、よく行く、よく利用するといったエリアと重ねて見てみると時間つぶしのお供にはなるかもしれません。

 

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2019年4月時点における都内の体外受精以上実施可能な日産婦登録施設数

まず現時点で都内のクリニックや(総合・大学)病院の登録数は102となっています。

JSOG Tokyo Registered Facility※以後、(総合・大学)病院など医療機関すべてを「クリニック=CL」として話を進めます。

但し、

 

  • 稼働していないがまだ削除されていない
    2院
  • 登録されているが開院は来月5月以降
    1院

 

と3院ほど現時点で実質稼働していないため、この3院を除いた99院を対象としてランキングを作成しました。

 

市区町村CL数ランキング。1位は港区!

東京の市区町村を対象にクリニックの多い順にランキングしてみました(同位は五十音順表示)

 

1位港区18(18%)

2位:中央区→10(10%)

3位:新宿区→9(9%)

4位:世田谷区→6(6%)

5位:渋谷区→5(5%)

6位:文京区→4(4%)

7位:板橋区→3(3%)
〃 :北区→3(3%)
〃 :江東区→3(3%)
〃 :品川区→3(3%)
〃 :杉並区→3(3%)
〃 :千代田区→3(3%)
〃 :豊島区→3(3%)
〃 :武蔵野市→3(3%)

15位:足立区→2(2%)
〃  :大田区→2(2%)
〃  :立川市→2(2%)
〃  :府中市→2(2%)
〃  :町田市→2(2%)
〃  :目黒区→2(2%)

21位:荒川区→1(1%)
〃   :国分寺市→1(1%)
〃   :小平市→1(1%)
〃   :墨田区→1(1%)
〃   :台東区→1(1%)
〃   :多摩市→1(1%)
〃   :調布市→1(1%)
〃   :中野区→1(1%)
〃   :練馬区→1(1%)
〃   :八王子市→1(1%)
〃   :三鷹市→1(1%)

 

1位は港区の18院と全体の2割近くを占めました。約5院に1院が港区にあることになりますね。すご。

ちなみに23区でクリニックがないのは、葛飾区と江戸川区でした。

 

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クリニックの分布からいろいろと分析してみた

この市区町村別CLランキングでの23区内と23区外の立地比率は、

 

  • 23区内→84院
  • 23区外→15院

 

と、都内にあるクリニックの実に85%が23区内に立地していることがわかりました。

東京都区内外クリニック立地対比

この割合って都内の人口分布と比較するとどうなんでしょう。ということで比較してみます。

まず都内の常住人口は1,370万人強で区内外それぞれの人口は、

  • 23区 →950万人弱
  • 23区外→420万人強

となっています。

分布図↓

都内常住人口マップ

 

割合でみると69対31の割合です。

都内区市部人口比

これをみると、先ほどのクリニック立地割合(85対15)はちょっと23区に偏りすぎな気がします。(参照:東京都の統計 H31.1時点情報)

ただこれはあくまで常住人口分布。次に都外からの流入も多い昼間の都内人口分布をみてみます。

調べると昼間の都内人口は流出入差し引き250万人近く増え、1,600万人近くになっているようです。

都内昼間人口マップ

先ほどの常住人口分布図と違い、港区、千代田区、新宿区、中央区、渋谷区、世田谷区などの色が濃くなっていることがわかります。

概要としてはこんな感じ↓

  • 東京都の昼間人口は1,592万人、常住人口1,352万人、昼夜間人口比率は117.8
  • 東京都への流入人口は291万人、神奈川・埼玉・千葉で93.6%を占める
  • 東京都の昼間就業者は801万人、昼間通学者は168万人で、平成22年から減少
  • 昼間人口は15,920,405人で、港区の940,785人が最も多い
  • 常住人口は13,515,271人で、世田谷区の903,346人が最も多い
  • 昼夜間人口比率【注】は117.8で、千代田区の1,460.6が最も高い

(参照:東京都Webサイト H27.10時点情報)

常住人口の分布比率と違い、昼間は23区、都心部(港区、千代田区、新宿区、中央区、渋谷区)の人口は多くなります。

ということは、先ほどのクリニックの23区内外における立地比率は、この昼間人口とほぼほぼ同じになるんじゃないかなと思います(肌感覚)。

 

地価マップとクリニック分布図を重ねてみた

これまでのランキングからとりあえず分かったことは、多くのクリニックがめちゃくちゃ家賃の高そうなハイクラスエリアに出店しているということ。

ということで、都内で一番地価の高いところに出店しているクリニックはどこか?と下世話な調査を試みてみました。

まず、「東京の地価」というサイトで東京の地価を調べます。東京の地価の高低をカラープロットするとこんな感じみたいですね。

地価分布図

都の中心に向かうほど燃え盛る炎のごとく赤く濃い点が密集しています。

では、都内クリニックの分布図を見てみましょう。

東京クリニック分布図

ふむふむ。高地価エリアに密集してそうですね。

ではこの二つのマップを重ねてみましょう。

都内地価&クリニック分布図

気持ちいいくらい綺麗に高地価なポイントとクリニックの所在地が合致しました。犯人の指紋と一致した時の捜査員の気分ってこんな感じなんでしょうね。

 

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都内で一番高い地価に立地するクリニックはどこ?

では地価公示データの中で一番「高地価」なアドレスはどこでしょうか。それは

所  在:東京都中央区銀座4丁目2番4
住居表示:銀座4-5-6

地価公示情報

地価はなんと1平方mあたり5,720万円!

坪単価に直すと1億8909万0908 円となります。。。高っ!

銀座4-5-6をグーグルマップで見ると「山野楽器店」あたりを指し示しています。わかりやすく言えば、和光や三越などがある銀座四丁目交差点付近らへんとイメージしてください。

銀座4丁目交差点

ということでここから一番近いクリニックが最も地価が高いと言えそうです。

この最高地価地点に近いクリニックはというと、

 

  • 楠原ウィメンズクリニック
  • 銀座レディースクリニック

 

の2つ。

銀座4丁目クリニック分布

地図でみるとどちらの距離感もなかなかの僅差ですね。ということで最高地点からの直線距離を測ってみましょう。

 

楠原ウィメンズクリニック→99m

楠原ウィメンズクリニック

 

銀座レディースクリニック→74m

銀座レディースクリニック

ということで、一番家賃の高いクリニックは

銀座レディースクリニック

と言えそうです(地価と家賃は必ずしも正比例しないだろというツッコミは無しで)。

 

なぜ港区が1位なのか?東京の地価ランキングから推測してみた

先ほどの市区町村CL数ランキングで港区が1位である理由について考えてみたいと思います。ここからは何の裏付けもありません。個人的推測です。

先ほど記載しましたが、港区は

  • 昼間人口は15,920,405人で、港区の940,785人が最も多い

(参照:東京都Webサイト H27.10時点情報)

とあるように、人口=需要と捉えれば市場としては都内で一番大きいといえそうです。

では次に地価というコストでみてみます。

2019年の東京の地価ランキングトップ10をみてみると、

2019東京地価順位トップ10

港区は4位となっていますね。

このランキングをもう少しわかりやすく捉えるため、近似な価格帯の1〜2位、3〜5位、6位以下を以下のように括って見てみると、

地価ランキングイメージ

3〜5位は1〜2位の約半分、6位以下は3〜5位の約半分という感じでなだらかな傾斜を描くというよりは、階段のように下がっているようにみえます。

そして、市区町村CL数ランキング1位の港区の地価は、同じ市区町村CL数ランキング2位の中央区の約半分ということがわかります。

つまり港区にクリニックが集中する理由は、

 

  • 港区は都内一の市場(人口多い/需要が高い)
  • コスト(地価)が同等需要区に対して割安

 

だからと言えそうです(港区が割安なのか、中央区が割高なのか・・)

そう考えると、世田谷区はすごいですね。

  • 常住人口は13,515,271人で、世田谷区の903,346人が最も多い

常住人口が一番多く、かつ昼間の人口も変わらず多いという人口が高位な区ながら、地価ランキングでは10位圏外となっています。

クリニック側からすると実は最もコスパの良い区なのかもしれません(もちろん商業地ではなく住宅街という性質もあると思いますし、想定する具体的なターゲット像の違いもあるとは思いますが)。

 

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さらに港区に集中する大きな理由は助成制度の充実だと思う

需要とコストというバランスから港区に集中すると個人的に分析しましたが、さらに駄目押しで港区に出店しようと思う理由として、港区の手厚い助成制度も関係していると考えます

港区の特定不妊治療の助成金受給資格ですが、

 

  • 所得制限なし
  • 回数制限なし
  • 年齢制限なし(但し2021年度から43歳未満に)
  • 年度上限30万円(通算5年間)
  • 男性不妊治療費助成あり

 

都内でも一番と言って良いほどの手厚い助成制度があります。おそらくこの制度があることも織り込んでいるのではないでしょうか。

もちろん港区在住の方が必ずしも港区のクリニックに行くわけでは無いでしょうし、港区のクリニックへ港区以外在住の方が来てはいけないということもありません。ただクリニック選びの際に重視される項目の一つとして「通いやすさ」はあると思うので、港区在住の方は同区内のクリニックを自然と選ぼうとするでしょうし、クリニック側もそう想定するのは普通かなと思います。

時計

不妊治療クリニックへの通院時間アンケート結果が意外だった。通いやすさは重要ですね

2019年2月7日

 

個人的に港区在住の方って富裕層だと思っていまして、ええ。さらに区の手厚い後押しがあるなんて、、なんとも裏山、、、

ということで港区にクリニックが集中する理由をもう一度整理すると、

 

  • 港区は都内一の市場(人口多い/需要が高い)
  • コスト(地価)が同等需要区に対して割安
  • 富裕層が多い
  • 区の支援も手厚く治療に前向きになりやすい環境が整っている

 

ということなんじゃないですかね。

2019年度東京23区独自の特定不妊治療助成金制度一覧。額や条件をまとめてみた

2019年4月23日

 

まとめ

後半、憶測だらけの下世話な考察でしたが、

まとめると

 

  • 港区に一番CLが多いよ(18%)
  • 23区CLだけで都内CLの85%を占めるよ
  • CLは基本、高地価エリアに密集してるよ
  • 最高地価部に立地しているのは銀座LCLだよ
  • 昼間は港区が一番人口多いよ(市場大きい)
  • 港区の地価は同等需要区より割安っぽいよ
  • 港区在住の人って相対的に裕福な人多いよね
  • 港区の助成制度ってめっちゃ手厚いっぽいよ
  • だから港区に一番CLが集中してるっぽいよ

 

といえそうです。

後半はかなり個人的推測でこねくり回しましたが、出店立地決定の理由を深掘りすれば、

 

  • CLは誰をターゲット(ペルソナ)にしているのか?
  • そしてそのターゲットはどこにいるのか?
  • そもそもなぜそのターゲットを対象とするのか?

 

ってことなんでしょうね。ビジネスとしては当たり前のことですけども、あんまり言うと悲しくなるので汲んでください。

自由診療なのである程度利潤を追求しなければ立ちゆかないことは当たり前に理解できますが、もし自由診療ではなければその出店戦略はまた違ったものになったりするんですかね。

その場合には都内におけるクリニックの分布は今とは違った景色になるかもしれません、なんて思ったりもします。

と、都内のクリニック立地分布から色々と考えてみました。

深掘りすると興味深いですね、というお話。

さらに深掘りした記事
総合・大学病院の都内分布を調べて比較してみました↓
不妊治療クリニックと病院の分布比較図

不妊治療クリニックと病院の立地分布比較in東京23区。港区と中央区のギャップが凄い…

2019年4月29日
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約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。オフラインでの交流の場の創出や、オンラインでの真に求められるサービスを開発中。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。
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