東尾理子さんの発信から考える「誤解される勇気」。不妊治療を恥じることはない

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妻:ぽっ子

妻:ぽっ子

34歳ベビ待ち4年目・原因不明不妊。夫のポコキンと共に子供を授かるべく不妊治療専門病院にデビューしました。不妊治療の体験や得た知識、感じたことなどを主に綴っていきます。

 

不妊はマイノリティだ。

  • 子どもは「作る」ものではない
  • 子どもは「授かる」ものだ
  • 不妊治療なんて贅沢な悩みだ
  • 神の領域じゃないの?

なんて理由から、世間は不妊治療を積極的には理解したがらない風潮があるように思う。

 

しかしこれからの時代、女性の選択肢はより多様になり、さらに晩婚化・晩産化が進むとされている。

不妊治療のニーズはますます高まっていくだろう。

 

どうしたらもっと理解が進む?

いや、そもそも理解される必要はどこにある?

 

今日はそんなことを考えてみたい。

 

「不妊は6組に1組」という真相

まず不妊の現状を把握してみよう。

ついこの間まで、不妊に悩むカップルは6組に1組とされていたが、ここ最近は5.5組に1組と増加したらしい。

 

ところで、この数字ってどうやって計算してるんだろう?

 

実はこの数字は、国立社会保障・人口問題研究所が定期的に行なっている「出生動向基本調査」がもとになっている。

2015年の調査で、

 

“不妊の検査や治療を受けたことがある、または現在受けている”

 

と答えた夫婦は全体の18.2%。

この18.2%から、5.5組に1組(=100÷18.2)という数字がはじき出されているのだ。

 

この調査は5年に一度行われており、

割合
2000年 12.7% 8組に1組
2005年 13.4% 7組に1組
2010年 16.4% 6組に1組
2015年 18.2% 5.5組に1組

と、不妊に悩むカップルが年々増加傾向にあるのがわかる。

ただこの数字はあくまで、

 

検査や治療を過去に受けたことがある人
(または現在治療を受けている人)

 

の結果であり、

 

  • 不妊治療が不可欠な夫婦の割合
  • 今現在不妊治療をバリバリ続行中のカップルの割合

 

とイコールではない。

 

つまり、実際不妊に悩んでいるカップルは5.5組に1組の割合より少ないかもしれないのだ。

 

ただ、仮にこの5.5組に1組が「現在進行形 不妊治療中の夫婦」の数字であったとしても、少数派であることには違いない。

 

だって約5.5組に4.5組(82%)は、自然妊娠するのだから。

 

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そもそも不妊を理解されたい気持ちや理由って?

そもそも、不妊治療が社会的な認知度を上げたい理由ってなんだろう。

 

  • 治療費が高額な為、全面保険適用とされたい
  • 治療で仕事を休まざるを得ない為、職場の理解を求めたい

 

主となる主張はやはり「治療費」と「職場での理解」だろうか。

 

先日のセンセーショナルな新聞記事も記憶に新しい。

 

 

NPO法人Fineの調べによると、働きながら不妊治療を経験した人の実に96%が

 

仕事との両立は困難

 

と感じているというショッキングな調査結果も出ている。

また、例えば ”社会の空気” が

 

  • 不妊治療は恥ずかしいことではない
  • 不規則な治療も当たり前

 

となるだけでも、精神的にどれだけ楽になるだろうか。

 

 

”不妊で悩む人” を増やさない努力も必要

もちろん、

 

不妊に悩む人は増えてく一方なので、社会が不妊者に合わせろ!

 

などと傲慢に振る舞いたいわけではない。

現行の教育システムの中に「不妊」に対しての理解をより深めることが出来る改革や修正を行うことによって、「不妊に悩む人を増やさない」ようにしていく取り組みや努力も必要だと思う。

例えば、具体的に以下ようなことをもっともっと社会全体へ浸透させていく。

 

  • 希望すればAMH値を知れること
  • 妊娠適齢期周知の強化
  • 身体についての学習機会の更なる創出
  • 定期的な婦人科検診受診の奨励

 

折に触れ、こういったインプットがもたらされるシステムや環境が切れ間なくあれば、女性が人生設計を描く時とても役立つと思うのだ。

 

AMH値を若いうちに知る機会を作るべき。少子化対策・総活躍社会はそこからだと思う

2017.11.19

 

東尾理子さんの発信について思うこと

元プロゴルファーの東尾理子さんは、第一子を希望している時から高度不妊治療を受けており、その治療により現在二人のお子さんを育てている。

さらに先日第三子懐妊でも話題になった。

第三子は、第二子希望時の治療で保存していた凍結胚盤胞を2017年夏にお腹に戻したところ、見事妊娠。来年春に産まれるそうだ。

第三子の妊娠はご本人も驚いたそうだが、第一子、第二子を授かるまでには数回の採卵・移植を経験している。

そう、理子さんはそんな治療の内容を不妊治療スタート時点から赤裸々にブログに綴っていることでも有名だ。

 

今回の第三子懐妊の報告と、妊娠に至った経緯についても臆することなくブログに、

娘(長女)を授かった時に胚盤胞まで育ち、待っていてくれた凍結胚が一つありましたこの夏にお腹に迎え、現在妊娠五ヶ月になりました。

と綴っている。

誰もが見ることができるブログに

 

胚盤胞
凍結胚
お腹に迎え

 

など赤裸々に告白する勇気。

 

シンプルに凄いことだと思う。

 

 

積極的に世に発信する理子さんの信念とは

改めて、理子さんがすごいと思うのは、

 

批判を受ける覚悟

 

を強く持っていることだ。

理子さんは2011年の不妊治療スタート時点からブログにその内容を公開してきており、その発信には共感する人が多くいる一方、誹謗中傷・バッシング等も少なからずあった。

不妊治療はまだまだネガティブなイメージで、公にすることではないという考え方からくる否定的な意見も多かったのだ。

また、そもそも不妊治療の経験が全くない人には、高度不妊治療の内容はある意味ショッキングなものでもあったかもしれない。

デリケートな内容だからこそ経験者にも未経験者にも、一つ間違えると共感が批判に変わるという難しいテーマなのだ。

しかし、それでも理子さんが包み隠さず公表することには、強い信念があるのだと思う。

 

理子さんが自身の経験から伝えたいこととは

理子さんが著名人にも関わらず、センシティブな内容を発信し続ける原動力は、おそらく以下のような思いを伝えたいからではないだろうか。

 

  • 不妊治療は恥ずかしいことではない。愛する人の子供を授かりたいという素晴らしい行為
  • 不妊治療への社会の理解・浸透(保険適用や職場の理解など)
  • 不妊治療は妻だけでなく夫婦で行うものだということ
  • 高度不妊治療で産まれた子供も、自然妊娠の子達となんら変わりない同じ「宝」だということ
  • 妊娠適齢期や不妊に対してもっと早いうちから理解を深め、防げる「不妊」を防いでいこうということ

 

(理子さんは不妊治療という言葉を使わない。Trying Get Pregnant=妊娠するために頑張っていること=TGP活動としている)

 

つまり理子さんは、

 

自分の経験を一切無駄にせずに、

批判や誤解されることを恐れず、

伝わる人にはいつか必ず伝わるという信念を持って、

 

同じ悩みを抱える人たちにエールを送り、これからは不妊に悩む人への社会的サポートが厚くなることを願いつつも、今後不妊に悩む人を増やさない努力もしようよ!と啓発しているのだと感じるのだ。

 

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最初から誤解なく理解されることは難しい

私は以前、高度不妊治療を家族や友人に話すとしたら

 

私の想定通りに理解されないと嫌だ

私が思った通りに感じて欲しい

 

と書いた。

高度不妊治療の相談は誰にどこまで話す?友人や義実家は理解されず誤解されるのが怖い

2017.11.15

 

でもこれは大きな間違いだ。

 

自分の気持ちや行動を理解されたい時、誤解される勇気も持たずに相手に訴えることは本来難しい。相手の心は自分のそれとは全くの別物なのだ。

ひとつの事象に対しても、受け止め方は千差万別。それが人間だ。

 

社会に対しても同じだ。

少数派の意見を社会に訴え、広く周知させたい時、

 

こう思ってください
こう感じてください
応援してください

=はい、分かりました

 

なんていう風に簡単にいくわけがない。

マイノリティである不妊治療の努力や辛さを理解されるためには、大げさに言ったら誰かが勇気を持って率先して誤解されてでも問題提起をしなければならないのかもしれないと、理子さんの発信を見て感じた。

 

時に誤解が生まれたとしても、何度も何度も真摯に訴えることで少しづつ理解が進んでいくのではないだろうか?

 

誰にでも出来ることではない。

ものすごく勇気のいる行動だと思う。

だから、私は理子さんの行動に心から尊敬の念を抱いた。

 

誤解される勇気。

 

私ももう少し自分に余裕ができ、誤解されても大丈夫だと思える勇気が持てた時、何らかの形でこの経験を無駄にせず生かしていきたいと思った。

 

 

最後に、理子さんはなぜバッシングされてでも、自身の信念を貫くことができるのだろう?

そんな信念を貫ける理由を紐解くような素敵な言葉が、理子さんのブログにあったのでシェアしたい。

父が有名人だったと言う事もあり良い事もたくさんありましたが、その分妬まれ、ひがまれ、羨ましがれ、悪口もたくさん言われて育ちました。

中学のジュニアの試合で、5位の私の写真と記事が大きく載って優勝者は名前だけ…大人の事情が分からない年代です。

ひがまれ、妬まれ、悪口を言われて当たり前でした。

その分私は実力で記事にして頂ける様にたくさん練習もしましたし、同時に他人の言動は全くコントロール出来る物ではない事も学びました。

それからは自分が正しいと考える事を貫く

自分の心と行動をコントロールする事だけに集中しました。

もちろん誹謗中傷されいい気分はしませんが、それによって不機嫌な日々を送る事はしません。だって、そんな事で大切な私の時間を無駄にしたくないし、言った人は責任をとってくれるわけではないですから

※東尾理子さんオフィシャルブログ「Route〜R」より引用

 

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