不妊治療を赤の他人に話したらまさかの医療分野の専門家だった。少子高齢化社会について真面目に話した夜。

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おとといの晩、妻ぽっ子は外出で家にいなかったことから、一人で飲みにいってきた(酔っ払いすぎて、その日はブログアップ出来ず、無念)。

立ち飲みの焼鳥屋ではあるが、だいたい並ばないと入れない人気店。

営業先から直帰だったこともあり、「この時間(17時半頃)だったら並ばずに入れるだろう」と思っていってみると、すでに1名店外で待つ人が。

並ぶことになったものの、一人なのでものの10分くらいで入店できた。

お店はカウンターのみで10人くらい入ればぎゅうぎゅうになるくらいの狭さ。ポコキンの前に並んでいた青年と隣り合う形で通された。

 

焼き鳥、居酒屋、立ち飲み、ビール、酒場、

 

ビールを頼み(この店は”瓶”しかない)、一人でグビグビ飲んでいると、隣の青年から

 

青年:ここの焼鳥おいしいですね〜

 

ポコキン・・・

 

えっ、

俺に話しかけてる??
話しかけられてる?

 

突然話しかけられた。まぁ飲み屋なんでそんなことがこれまでなかったとは言わないが、結構レアな展開にちょっと動揺。

これまで飲み屋で話しかけてくるのは、だいたいオッサンがほとんどだしな。

まさか(おそらく25歳くらい)青年から話しかけられるとは。

 

ポコキン:ここの焼鳥おいしいですよね。よく来るんですか?

 

青年:いや初めてで今日岡山からきました。先生からここは行っとけって言われて来たんです

 

先生?

 

君、学生??

 

なんでも、青年は岡山県内の大学院の博士(ドクター)で、学会出席のために上京してきたらしい。

そして学会で著名な先生から、この焼鳥屋を勧められたとのこと(焼鳥屋の近くで学会が開かれていた)。

見た目は、羽生結弦似の爽やかなルックス。しかし、「吉田類の酒場放浪記」のように色々なところで飲むのが好きな、中身オッサンな学生(おもろっ)。

せっかく岡山から来ているので、無視するわけにもいかず、たわいもない話しでまぁまぁ盛り上がった。

学術系の分野に身を置いている人って、結構お堅いのかなぁ〜なんて思ってたけど、一時は民間企業に勤務した経験もあるらしく、非常に柔軟性があって好感の持てる青年だった。

 

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結構酔いが回ってきたところで、青年からポコキンの職業を尋ねられたので、自分のことを簡単に紹介した。

実はポコキンは、こういった飲み屋とかでは、こっちからは相手に職業や年齢などプライベートなことは聞かないようにしてるんだよね。自分のことを言うのはあまり抵抗ないけど。

変に聞いて踏み込むと面倒臭くなったりするから、あんまり聞かない。でも自分のことを聞かれれば一応は答えるというスタンス。

ポコキンが彼のことについて詳しく聞かないので、自分だけ聞いていて悪いと思ったのか、青年は自ら何を学んでいる(専攻している)かを教えてくれた。

 

専攻は医療経営とのこと。

 

医療現場の経営から、医療システム(制度)という大きな課題やさまざまな問題点に対して、どうやって改善していけば良いか、といったことを研究しているのだそう。うん、だいたいそんな感じだったと思う。

で、酔っ払った勢いで、ちょっと疑問をぶつけてみた。

 

ポコキン:高齢化社会と少子化社会、どっちを重点的に取り組むべきだと思います?

 

青年:どちらも大事ですが、個人的にいうと少子化に対してもっと対策を講じないといけないと思います

 

と。

色々と持論を披露してくれたが、まぁ要約すると、

 

各年代の人口比にあった税制や医療制度を作るべきではないか

 

といったことだった。

極論、人口の多い世代は数の論理で優勢になるのは必然。だからその世代の意見が国の制度に反映されやすくなる(票もってるから)。

反面、人口比で少ない〜40代位の若年層の要望って反映されにくい。だからこう言ったいびつな形を是正したいと。

 

熱い思いを持っている青年だった。

ただ、自分で振っときながら、そっちの分野のことはあまりよくわかってないので、「ウンウン」ととりあえず聞いていた。

ところどころ「???」なこともあったが、筋が通っていて結構良いことを言っていた(と思う)。

 

と結構盛り上がり、いい時間に。

 

青年から

 

青年:「遅くまで付き合わせちゃってすみません。奥様やお子さんが待ってるんじゃないですか?

 

と。

 

ポコキン:「妻は今日出かけてて遅いんですよ。子供はまだいなくて、今不妊治療中っす(笑)

 

なんて、明るく返すも、もちろん青年は「すみません」みたいな感じに。まぁそうなるわな。

 

こんな時、本当のこと(子供がいないくて、不妊治療中ということ)をいう必要もないんだけど、なんか酔っ払っていたこともあり、なんせ好青年だからつい素直に言っちゃったんだよね。

 

そして、これを聞いた青年は

 

不妊治療に対して、もっと助成(サポート)できる制度を充実させるべきだ

 

と。

それこそが少子化対策の一つ(もちろん、産んでも育てられる体制や環境を構築するのも大事)だと。医療の一つである不妊治療について、彼が思うことをいろいろと話してくれた。

 

本心かどうかはわからないけど、ありがたい。

まったくの赤の他人だけど、ほっこりした。逆に赤の他人でお互い何も利害関係がないから、自分もありのままの現状をつい言ってしまったんだと思う。

 

でも、不妊治療のことを赤の他人から言われたら重いよね。青年よすまん。

でもそこからしっかりとその話題を掘り下げてくれた姿勢は嬉しかったよ。

 

そんな不妊治療とも無関係ではない、医療という大きなくくり(分野)で活躍する青年と会話がはずみ、店を出て別れた。

 

 

「名も知らぬ青年よ。いつか偉くなって是非、世の不妊に悩む人々のための制度なんかを充実させてくれ」

 

夜空、星、流れ星、銀河

 

帰り道、空気が澄んで晴れ渡る夜空を見上げそんなことを思った。人の温かみに触れた良い夜だった。

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夫

約4年半にわたる不妊治療の記録を綴っています。体験したからこそ感じた不妊治療を取り巻く「内」と「外」の課題。顕在化しづらいこの課題の軽減・解決、そのギャップを埋めるべく夫婦で取り組んでいます。オフラインでの交流の場の創出や、オンラインでの真に求められるサービスを開発中。「不妊治療を身近な選択肢に」が当たり前の世界にしていきます。
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