AID(非配偶者間人工授精)とは?治療内容及び流れや費用について

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夫:ポコキン

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夫婦で不妊治療を行っています。夫の目線から、不妊治療を行う上で得た知識や感じたことなどをシェアしていきます。あまり辛気臭くなるのは嫌なので出来るだけ明るく、不妊治療以外のことも書いていくつもりです。めざせ!Awesome Life!!!

 

AIDとは?

人工授精(AIH)といえば、配偶者(夫)の精液を子宮内に注入することを指すことが一般的だが、夫が無精子症、または遺伝子疾患などがある場合に、第三者の精子を使って人工授精を行うことがある。

これを

 

AID(Artificial Insemination of Donor)

非配偶者間人工授精

 

という。

原因が男性側にある場合にこの治療法を選択するケースが多い(男性不妊に対するあらゆる治療を行ったにもかかわらず、 妊娠が成立せず、それでも子どもがほしいというときに選択される)。

 

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AID(非配偶者間人工授精)適用の条件

しかし、AIDは誰しもができるわけではない(そもそも自ら望んでする人は少ないだろう)。AIDを行うためには以下のような条件を最低限満たさなければならない。

・無精子症である。

・精巣精子回収術(TESE)を行ったが精子が認められない。

・微量の精子は認められるものの妊娠のレベルにはなく主治医からAIDを提案された。

ただ、上記条件を満たしているからといって、必ずしもAIDを行えるわけではない。

AIDは「他人の精液を用いるという特殊な方法」のため、倫理宗教法的問題を内包している。よって、上記条件を満たしたあと、医師や臨床心理士によるカウンセリングを数回受け、医師または、(病院内設置の)倫理委員会の承認が下りなければ実行に移すことができない場合が多い。

 

「第三者」精子提供者とは?

日本では精子の売買は認められていない。

そのため、夫以外の第三者の精子提供者は、

 

・ボランティアの医大生

・夫の家族(父兄弟)

 

などが多い。

 

精子提供の条件

精子の提供には以下の条件を設けている場合が一般的。

①健康青年男子であること。

 • 未婚であること。
 • 年齢は20歳から27歳まで。
 • 適正身長、適正体重。
 • たばこを吸わない。麻薬等の経験がない。
 • 輸血を伴う手術を受けたことがない。
 • 感染症、性病の既往症がない。

 

②医学部在学中であること。

 • 遺伝に伴う疾患に関し充分な知識があること。
 • 倫理的、社会的配慮に関してしっかりとした意見がある。

 

③精神的に安定していること。
 • 規定の心理テストを受けること。
 • 院長の面接を受けること。

 

④次の検査がすべて陰性であること。

 • B型肝炎
 • C型肝炎
 • エイズ検査(HIV1/2)
 • 梅毒
 • HTLV1
 • ATL
 • クラミジア検査
※上記の検査は6カ月毎に継続的に実施。

 

⑤将来のお子様の安全のために癌遺伝子に異常のないこと。

 • α1一アンチトリプシン

 

⑥精子所見が良好であること。

•精子所見がWHOの基準を満たしていること。

 

以下WHOの基準↓

液量  1.5mL以上
精子濃度  1,500万/mL以上
総精子数  3,900万/全精液量
運動率  40%以上
前進運動率  32%以上
正常形態率  4%以上

 

はらメディカルクリニックより引用

受診する病院によっては条件が違ったりするので、必ず医師に確認しよう。

また、提供精子からの感染症(エイズ)などを防ぐため、提供された精子は必ず凍結保存することが義務付けられている

 

精子の選択

海外では、精子バンクの中から髪や目の色、体格などを考慮の上、選択することが可能な国もある。

しかし、日本においてはそのような選択肢は認められていない。

日本で選択できる(される)のは「夫と同じ血液型に合わせる」という選択は取られる。

 

【血液型表】

血液型、表、ABO式

 

AIDで生まれた子供は誰の子供になる?

AIDで生まれた子供は誰の子供になるのだろうか?

子と夫との間に血のつながりはないが、戸籍上は夫婦の実子となる。

第三者の精子で生まれた子供でも、夫婦の実子となる。

 

「誰の精子でできた子供か」ではなく、「誰から生まれた子供か」ということが基準となる。

 

精子提供者のプライバシー

日本では精子提供者が誰かは、AIDを受けた者が知ることはできない。

つまり、精子提供者のプライバシー(所在・素性等)は保護されている仕組みになっている。

 

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AIDを行う際の注意点

 

生まれてきた子供への出自の説明(告知)

非常にセンシティブな部分ではあるが、生まれた子供にはなるべく早い段階で「父親が違うこと」を告知することが強く推奨されている。

 

AID実施に際しての親族からの理解

夫婦それぞれの両親にAIDを受けることに対して了解を得ること(原則として反対意見があれば治療は行わないとしているところが多い)。

 

AIDの妊娠率

AIDの妊娠率だが、だいたい2~3%と非常に低い数値となっている。

 

AIDの流れ(必要検査や書類等)や費用について

まずAIDを行う前に、登録を行う。

 

必要な書類

①夫婦の戸籍謄本(3か月以内のもの)→婚姻関係の証明のため(住民票は不可)

②無精子症と記載された診断書等。

その他、病院によっては、

・夫婦それぞれの顔写真付き身分証明書

・AID実施希望申請書(各病院ごとのフォーマット)

・婚姻関係申告書(各病院ごとのフォーマット)

といったものの提出が必要な場合があるので、必ず確認しよう。

 

必要な検査

①血液検査→血液型の確認
②感染症・甲状腺検査
③黄体機能検査
④卵管疎通性検査

上記の検査が実施されることが一般的。詳しくは医師に事前に確認しよう。

 

カウンセリング

夫婦で医師や臨床心理士によるカウンセリングを受診。

病院ごとに異なるが、おおよそ30分〜1時間のカウンセリングを数回行うことが多い。一人1回あたり3〜5千円前後と言われている。

このカウンセリングでは、

・妊娠率の低さ(2〜3%)。

・子供の性格形成の一因が(当たり前だが)精子提供者によるところが大きい。

といった、マイナス(リスク)面を説明することが多い(AIDを積極的に勧める医師は極めて少数だろう)。

そういったリスクを考慮し、「それでも行うか?」という最終確認の意味合いが強いのだろう。ここで、迷っていたり、完全に納得(理解)していなければ、病院側よりAIDを拒まれることになるはずだ。

これは、当事者及びその親族が納得せずに行えば、後々当事者やその親族を不幸にする可能性があるからだろう。

 

AIDの費用

1回につき3万円前後(自費診療)

 

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AIDを行う病院(クリニック)は少ない

ただ、AIDを行う病院は全国でも数が少ないのが現状だ。

その理由として、

・出生(出自)の倫理感の高まり

・精子ドナー情報漏洩リスクを恐れ、精子の提供者が年々減少

・顕微授精が一般的になり、AIDの必要性が低下している

・あわせて、無精子症でも精巣内から精子を採取する技術が向上している

となっている。

2016年7月31日時点の状況ではあるが、日本産科婦人科学会発表の「提供精子を用いた人工授精に関する登録施設」は、全国で14施設となっている。

 

 

AIDにすすむにあたって

AID(非配偶者間人工授精)は本当に最終段階の治療である。ここに進む夫婦の悩みは相当なものだろう。

たしかに倫理問題などがあることは理解できる。ただ、そういった正論を盾に、悩める夫婦を非難することは何人たりともできるものではないはずだ。

当人たちもそれは承知の上で、やむなく行うということを周りは理解すべきだろう。

そのためには、やはり夫婦でしっかりと話し合い、確固たる信念を持ってAIDにのぞむことが不可欠であろう。

ぽころぐ



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